HKT新曲『12秒』は秋元康氏の変化の決意を示す!(前編) | 超絶メタアナリシス

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先週の『ミュージックステーション』で披露されたHKTの新曲『12秒』...

 

続けて、日曜夜の『魁!音楽の時間』でもオンエアされた...

 

オリコンチャートでも好調のようだ...

 

だが、注目すべきはその歌詞である...

 

♪柔らかなダイヤモンド...

♪すぐ消えるダイヤモンド...

 

 
『12秒』は恋愛ソングであり、男の子から女の子への愛のメッセージをつむいでいるのだが、48グループの他の歌にありがちなように、総合プロデューサー・秋元康氏のメッセージもまた、この中に織り込まれているのである...

 

そして、この2行の「ダイヤモンド」の歌詞に込められた秋元康氏の気持ちはひとつ...

 

それは、”過去との決別”である!

 

なぜ、”過去との決別”なのか?...

 

種明かしをする前に、この歌詞の変(へん)なところを指摘したい...

 

そもそもダイヤモンドとは、地球上で最も硬い物質である。
これは、中学校か高校の理科の授業で習うことだろう。

 

また、その商業上のキャッチコピーは、永遠の輝き”である。

 

つまり、『12秒』の歌詞は、事実と矛盾していのだ。

 

「柔らかなダイヤモンド」など、現実にはありえないし、
「すぐ消えるダイヤモンド」についても、同じくありえない。

 

では、子供でもわかるような間違いを、秋元康氏はなぜ歌詞の中に織り込んだのか?

 

それは、次の2つのことを、”ダイヤモンド”で表現しているのである。

 

1.ダイヤモンドは芸能界のスターのこと
2.芸能界のスターの命は短い。すぐ消える。

 

 
まず、1から解説しよう...

 

第一回ドラフト会議の際、秋元康氏はこう言っている。

「ダイヤの原石はダイヤにしか見抜けない」

 

出典:
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/11/03/kiji/K20131103006938420.html

 

明らかに、生き残っている48グループの主力メンバーをダイヤと例え、そして、48グループに加入前の候補者をダイヤの原石に例えている。

 

次に2だが、これは長年芸能界で生きてきた秋元康氏の実感が込められている言葉である。

 

あの、”おニャン子クラブ”というダイヤの宝石箱も今は無い...

 

最近では、大ヒットドラマ『あまちゃん』でブレイクした能年玲奈が消えかかっている。

 

”花の命は短い”ということわざもある...

 

昨日のブログで引用した指原莉乃のワンカップ大関のCMのように、
「女の子のアイドルは長く続けられない」
のである...

 

おそらく、秋元康氏は、親しい関係にある指原莉乃のこのCMからヒントを得て、『12秒』の歌詞を着想したのではないか?

 

昨年から放送開始されたこのワンカップ大関のCMの命は意外と長く、昨日も私はテレビで見かけたのだが、おそらく秋元康氏も最近何度か見たのだろう。

 

そして、指原のサバイバル能力と、芸能界のスターの激しい移り変わりを見てきた過去の経験とを比べてみて思った...

 

「指原は、オレがこれまで見てきた数々のスターたちと違うな」と...

 

この違いが氏のインスピレーションを刺激し、創作に結びついた...

結果、指原が所属するHKTの新曲の歌詞として書き下ろした...

 

同時に、自分の気持ちをメッセージとして織り込んで...

 

 
長くなったので、続きは明日に...