どーもお久しぶりモトギです。
しばらく忙しかったり、膝が痛かったり、指の関節炎だったりで、ゴルフ熱も「そこそこ」だったんですけど、
美浦ゴルフ倶楽部に入って、クラチャンだった人とかとラウンドさせてもらえるようになって、これを機にまたゴルフ熱が再燃焼。(第4次再燃焼?)
で、そこそこ曲がらない球が打てるようになってきたので、
ゴルフ歴22年め「第4次再燃焼」の課題は、アプローチと、ドライバーの飛距離。
なにしろ普通のバックティで230〜40Y打っても、セカンドのほとんどはUかFWなんですわ(笑)
飛距離自体もなんとなく落ちてきましたね〜。歳ですわ(もうすぐ56歳)。
で、本題。
今回はフジクラの新作、フジクラVENTUS(ヴェンタス)シャフトを試打をしたので、
その紹介。
いやあ、ひさびさにブログを更新したくなるほどの素晴らしいシャフトです。
まずは単刀直入に、(他人のブログとかフジクラの説明とかを読まずに)自分自身でフジクラ VENTUSシャフトを試打した感想を、印象の強い順に
箇条書きで書いちゃいます。
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・とにかく球がバラけない。左右にも、上下にも
・しかも、いつも「そこそこ以上の飛距離が連発する」(パーオンが狙えない球が出にくい)
・あきらかに低スピンに属するシャフトで、分厚くてアゲンストにも強い球
・しなり分布としては「やや元調子」。
・弾道はちょっとだけ高めの中弾道連発
・シャフト根元〜先端までの「シャフトの重さ」が球に乗る。「ぶっ叩き感」があって楽しい。
・でもしなり戻りがシャープで大胆ではないので「粘り感」は少ない。先調子やWキックの好きな私でも使える
・似ているシャフトは三菱TENSEIオレンジか、ディアマナZF(でもそれより明らかに飛ぶ)
・つかまりは、ほぼ「普通」。でも左の巻き込み感ゼロ
・スコアにシビアなプロとか上級者が好みそう(USPGAツアーで話題になるだけある)
・でもHS43以下の私でも十分使えるので、何度かラウンドしたらエースになりそう
・ミート率もいいんだと思う。とにかくいろいろ優れていて元調子としてはバランスがいい。
・でもカラーリングとデザインは、もうちょっとどうにかならなかったの?
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※試打シャフトのスペックは59gの5-Sの45.5インチ。使用ヘッドは私のエースであるGTD455Plusドライバーです。
では、くわしく解説してみますね。
→ GTD455Plusドライバー《VENTUS》は、マジで飛ぶ
■とにかく球がバラけない。でも、飛ぶ
これには驚きました。最初に試打したのは美浦ゴルフ倶楽部の練習場(タイトリストの本球で300Y近くまで打てる)なんですが、
最初に打った球と2球めが、ほとんど同じ距離と弾道、つまり「ほとんど同じ球(まっすぐ)」だったんです。
3球めはもっと叩いてみたくて、力が入って下から煽って右にスライスぎみのプッシュアウトしたんですが、
そういう「やっちゃいけないこと」さえしないで打つと、けっこう楽に「いい球だねえ」と同伴者に言われるような球が連発します。決して難しくはないです。
そもそも球のつかまりが悪くて、体がつっこみぎみのクセのある筆者でして、
必ずつかまる(ヘッドの走る先調子)シャフトを使って「つかまえ過ぎない打ち方」をするのが好きな筆者なんですが(持ち玉はストレート。曲がるならフェード)、
特に何も考えずにいつも通り打って、ほぼストレートの「良い球」が何球も連発しました。
これだけ球がバラけないのは、最近では同じフジクラのEVO6くらいです。
でも「打ってて楽しい」のは、明らかにこちらのフジクラVENTUSです。
私の今のエースシャフトは同じフジクラのDIAMOND SPEEDER 5-S(つかまる先調子)なんですが、むしろフジクラ VENTUSのほうがバラけないくらいですね。
ただし、
試打の前に素振りを何度かしてみて「これは元調子ぎみだな」と感じてはいたので、
「いつも通り打って」とは書いてみたものの、もしかしたら「しっかり捕まえよう」という意識が働いていたかもしれません。
事実、ちょっとのけぞり気味に打つと、必ずプッシュアウトぎみに軽いスライスをします。ここらへんは走り系の先調子のように「ただのプッシュアウトぎみ」に補正してくれるほど優しくはありません(そのかわり、ドフックはまったく出る気がいたしません)。そういうとこはやっぱり「プロの好む元調子なんだな」と感じます。(うまく打ててるとそんなに感じませんが)
試打は練習場ばかりで、コースでは3ホールしか打っていないので、
もしかして18ホール続けて疲れてくると、筆者の場合はスライスするかもしれないです。
逆に、プロとかだと「これぐらいがちょうどいいんだろうな」という気がします。
■シャフトの特性、飛距離的には?スコア的には?
書き遅れましたが、このフジクラ VENTUSシャフト(ブルー)は、もともとはUSフジクラからの逆輸入盤だそうで、
タイガーウッズなどが使ってUSPGAツアーを席巻した三菱TENSEIに対抗し、USフジクラが「同じようなテイストでさらに良いものを作りPGAツアーの使用率を奪還する」というコンセプトで開発したものらしいです。
で、結果的には、USPGAのツアープロでは、ダスティンジョンソン選手やジョーダン・スピース選手、ブラント・スネデカー選手などが使用して、一躍話題となりました。(ダスティンジョンソン選手とジョーダン・スピース選手は、現在は、同じこのフジクラVENTUSの「ブラック」※さらに元調子で低弾道低スピンモデル を使ってます)
↑VENTUSブラックを使うダスティン・ジョンソン選手、なんと、2019年で自己最高の2位になったマスターズの「大会期間中(3日めから)」にいきなりこのシャフトに変えたそうです。そんだけ「すぐ使っても安心感」があるというわけ。
http://golf103.hatenablog.com/entry/2019/04/17/154820
で、それらの情報を知らずに試打していても、
「これはプロとかに好まれるだろうな」という感じがビンビンします。
決してオーバースペックではなく、ヘッドスピードが43(冬はもっと低いかも)なヘッポコゴルファーの私が打っても、まったく簡単にまっすぐ飛距離を出せるんですが、
とにかく「そこそこ以上の飛距離が連発する」んです。
で、その飛距離の秘密は、決して吹き上がらない低スピン弾道と、ミート率、シャフト重量が球に乗り移る感じ、
あとは、前述した「球が揃う」(左右にも、上下にも)ということですね。
で、ちょっとだけ高めの中弾道(つまりいちばん飛ぶ弾道)で、見とれてしまうような綺麗なドロンとした棒球ばかりなので、「もっとHSがあったらすげえ飛ぶだろうな」と思わざるを得ません。
先走って結論的に言うならば、
今日イチショットで250Y台くらいの筆者が
「10球中、何球が230Y超えのフェアウェイキープできるか選手権」に出場するとするならば、
このシャフトで臨むと思います。それくらい優秀です。
他のシャフトだと230Yにわずかに届かない220Y台が連発して予選落ちすると思います。(もしくは力んで左右に曲げるとか)
シャフト重量は5-Sでも59gあって、
ほとんど60g台のシャフトと同じくらいなんですが(GTD455Plusに挿して総重量306g)
最近流行りのいわゆる「硬軽」シャフトとは別の打ち方で、きちんどしたスイングを持った人がスコアを気にしながら普通に打つ時に効果を発揮するシャフトだと思いました。
振動数とかは測っておりませんが、USモノだけど元調子ぎみなだけあって、5-Sでも決して硬くはなく、「普通のカスタムシャフトの5-S(やや重め)だな」という感じです。
私が使うのにRは考えておりません。5-Sで行こうと思います。
とにかく試合で効果を発揮しそうなシャフトですね。
つまり、スコア重視で、いつもそこそこいい位置のフェアウェイから第2打を打つのに最適なシャフト、という感じです。
飛距離がガタ落ちして軽いシャフトの長尺とかで飛距離を戻そうとするシニアの方や、スライスに悩んでる方のためのシャフトではないと思います。
最大飛距離はどうなんだろうな?
まだ飛距離計測はしていないんですが、
これまでさんざん私が試打した中でいちばん飛距離が出るのが「ワクチンコンポGR450のSの46インチ」か「ワクチンコンポGR350のSXの46インチ」か「クライムオブエンジェルのCAのV(S)の45.5インチ」か「クレイジー LY-01(古いけどやっぱ飛ぶ)のSRの46インチ」なんですが、
一発の飛距離はそれには及ばないかもしれないですけど、
そのわずか半ランク下くらいの飛びに感じます。わずか数ヤードだと思います。
現在のエース、フジクラDIAMOND SPEEDERと同じくらいは飛んでます。
ちょっとだけ古めの元調子だと「ATTAS PUNCHI」もかなり飛びましたけど、あれにも飛び方が似ています。
フジクラのEVO6やATTAS 11(ジャック)もかなり平均飛距離が出るシャフトですが、それよりかは少し飛んでる感じがいたします。
こんどマン振りして計測してみます。
■シャフトの特性、しなりの調子的には?
ここ最近のシャフトの特性として、
・つかまり過ぎのシャフトがない
・逃げ過ぎ(つかまらすぎ)のシャフトがない
ということは確実に言えると思います。
ウチには試打シャフトが30本弱くらいあるんですが、5年以上も前のシャフトをたまに使ってみると、「もんのすげえフック」とか「どうやっても捕まらないシャフト」とかがあるんですよね。
元調子系でわずか4年ほど前のKUROKAGEでさえ、今、私が打つと「捕まえる意識(というかタイミングを合わせる意識)」をしっかり持って打たないとスライスしたりします。
でも、今現在発売されてる最新シャフトのほとんど(有名メーカーのもの)だと、
「捕まるけど、ドフックすることはない」
「フックは絶対出ないけど、ドスライスすることもない」
という感じで、元調子にせよ、先調子にせよ、Wキックにせよ、
ほぼ中間、のちょうどよい範囲の狭い領域で球が揃いやすいようにチューニングされてる気がして最新技術を感じます。
くわしく言うと、元調子なら、昔のように「粘り系〜〜、いつ戻ってくるの?」っていうシャフトは絶滅して、たとえキックポイントは根元ぎみにあっても、シャフトが大きく動き過ぎることはなくて、適度なところでピュッと戻ってきて、適度に捕まえてくれます。
(三菱TENSEIなどがその典型)
これらの最新の元調子シャフトは切り返し時の「グニュッと感」が少なくて振り遅れが少ないので、ゴルフが上手い方が試打しても「これって中調子?? もしかして先中調子?」って言われることが多いです。
と同じように、先調子やWキックでも、中央から先がとんでもなく早いスピードで大きく走るシャフトが絶滅したので(しかも根元もほんのり柔らかくしていたりするので)
「すげえ走り系だな」と言われるようなものが減ったような気がします。
(このあいだ15年前のエースシャフトだったALDILAオレンジを打ったら左隣のホールまでフックしてびっくりしました)
つまり、どんな打ち方をしてても「そこそこ使えちゃうシャフト」が増えたんですね。
そしてこのフジクラ VENTUSシャフト(ブルー)も同じことが言えます。
昔は先調子のシャフトじゃなきゃ、スコアにならなかった私でも、「エースになるかもな」と思っちゃうくらいですから。
(でも、それだけに「スライサーを矯正してくれるシャフト」ではないということです)
捕まる先調子でなければラウンドできなかった私が初めてラウンドで使えた元調子「ATTAS PUNCH」にも似ています。
あれはシャフト中間部から先が大胆に、でも素早く戻って球を捕まえてくれたので使えたんですが、このフジクラ VENTUSシャフト(ブルー)は、その「大胆なしなり」を少し抑えてシャープにした感じですね。
しかし元調子系は、分厚い球になるので「打ちごたえ 」があって楽しいですね。
あと!
試打していて思ったんですけど、このシャフトはもしかしたらリストターンよりボディーターン打ち方のほうが合ってるかもしれません。そのほうが飛びます。
ダウンスイングのインパクト直前の、両手の掌が右腰のあたりにきたところでタメを作る意識の打ち方だと、打てないわけではないですが、現在の私のエースのフジクラDIAMOND SPEEDERのようにヘッドがピュッと走ってくれません。(シャフトが走り始めるのがもうちょっと早めのタイミングみたいです)
フジクラVENTUSシャフトは、ボディターンで、体幹軸に固定された腕とシャフトを遠心力で早く降ると、飛びを実感いたします。スイング中に「タメ」は確実に感じますが、シャフトが勝手にやってくれてる感じですね。
…というわけで、今回はこのへんで。
こんどフジクラVENTUSシャフトを18ホール使ってみた感想と飛距離計測などをお伝えいたします!!
それと、今はまだフジクラVENTUSは、中弾道の「ブルー」しか発売されていませんけど、
高弾道の「レッド」と低スピン低弾道の「ブラック」が出たら、そちらも試打してみたいと思います!!
→ GTD455Plusドライバー《VENTUS》は、マジで飛ぶ