【週刊】市場状況レポート 2017.9.11-9.15 | FX,CFD相場メモ タイムリミット

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主旨は自分本位の相場メモとして利用なので
他の方が使えるかどうかはわかりませんが…。

※お知らせ
毎週日曜日発刊です。
次回更新は9/24を予定しています。よろしくお願い致します。


※当レポートの見方
相場動向の分析判断には、1時間足、日足を用いています。
当レポート作成の目的は日々の市場のフローと市場の群集心理を表すセンチメントを
観察することによって値動きのバイアスと偏りを心理的側面から把握することにあります。


【週末データ】
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[NY市場クローズ時レート (日本時間 土曜早朝6:59)]

日経先物CME :19,850(15:00→6:59 -59)
ドル円    :110.82(15:00→6:59 +0.35)
VIX      :10.87
原油(WTI) :49.83



[来週に向けての所感]
(突発的な事件、事象などによる相場の急変動には臨機応変な対応は前提として)
先週は、地政学リスクの下落からの巻き戻しで上昇する展開だったが、その流れが今週も継続すると読むかどうかがポイント。公的機関による日米株買いで順張りで様子見見ながらついていくのも一つの方法。地政学要因の急落と市場にその耐性がつきつつあることにも注意。



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【市場フロー】
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(ドル円108.44)「(ドルの)ショートカバーは朝方に一巡した模様だ。」(外銀 9/11)
(ドル円108.39)「ショートカバーが一巡した後は、市場は閑散だった。」(国内銀行 9/11)
(ドル円110.13)実需の売りが出ているほか、短期筋による調整売りも流入し、上値が重くなっている。(ロイター 9/13)
(ドル円110.13)「現時点での円のポジションについて107円台に行ったときの円ロングの巻き戻しが終わった状況で、ニュートラルのポジションになっているとみている。」(FX会社 9/13)
(ドル円110.47)「米長期金利が上昇すれば自動的にドル/円の買いが出るモデルを使用しているファンドが多いようだ。特に新しいニュースが無くても、債券売り/ドル買いの流れになりやすい。」(機関投資家 9/14)
(ドル円110.38)「短期筋の動きと、実際の投資家のマネーフローに分岐が生じている。投資家の米債離れがない限り、短期筋が主導する米債利回りの上昇が定着するのは難しいだろう。」(外銀 9/15)
(ポンド円 148.65)「昨日BOE(イングランド銀行)が利上げを示唆したことを蒸し返して、ポンドが買われている。ドル円も連れ高になっている。」(ファンドマネージャー 9/15)



[日経について]
(日経19550円)「9日に北朝鮮が何もしなかったことで、安心感からショートカバーが入っている。戻りの水準としてはかなりいいところまで来ている。19500円を超えた水準では戻り売りに押されている。」(銀行系証券 9/11)
(日経19500円)商いは低調だ。(ロイター 9/12)
(日経19850円)「直近の上昇ピッチが速く、戻り待ちの売りも出ているが、米金利が底打ち反転の兆しを見せていることを背景に金融セクターやハイテクなどへの資金流入が目立ってきた。」(国内証券 9/13)
(日経19850円)「19800円手前までは買い戻しの勢力が大きいが、これを超えると戻り売りを勢力が増してくる。」(大手証券 9/13)
(日経19900円)「グローバルにリスク許容度は拡大しているが、国内では前のめりになっている市場参加者が少ない。2万円に接近すれば徐々に上値が重くなりそう。」(中堅証券 9/14)
(日経19800円)「急ピッチで上げてきた日本株に対しては利益確定売りが出ている。」(銀行系証券 9/14)
(日経19800円)「直近の上昇ピッチが速かったこともあり、利益確定売りが出ているものの、リスクオフという状況ではない。セクターやテーマで循環的な物色が継続している。」(国内証券 9/14)
(日経19800円)「 海外投資家が様子見姿勢であり、指数を押し上げるエネルギーは感じられない。」(中堅証券 9/15)




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【市場センチメント】
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(ドル円109.43)「北朝鮮への制裁決議もソフトな内容になったことで、北朝鮮がすぐには何かをしてこないだろうとの予想が広がった。緊張感が緩んだことで、債券の売り戻し・株の買い戻しになっている。」(FXプライム常務取締役 上田眞理人氏 9/12)
(ドル円110.06)「いったんリスクオンになってはいるが、どこまでそのムードを維持できるのか、株価次第なので判断が難しい。」(外銀 9/13)
(ドル円110.08)「上昇が早すぎる節もうかがえ、このペースは長続きしないとみているが、この水準を上回れればトレンドは転換する。」(みずほ証券のチーフFXストラテジスト 鈴木健吾氏 9/13)
(ドル円110.45)「ふらふらして、心もとないリスクオンの状況で、何かあればまたすぐにリスクオフに回帰するだろう。」(国内投資家 9/14)



[日経について]
(日経19541円)「短期的なイベントリスク回避で買いが入った形だが、北朝鮮は決議が採択されれば報復措置を講じると表明しており、警戒感が残る。」(三菱UFJモルガンスタンレー証券シニア投資ストラテジスト 鮎貝正弘氏 9/11)
(日経19750円)「短期的に地政学リスクが後退したとの見方から買い戻しが広がっている。」(準大手証券 9/11)
(日経19750円)「北朝鮮リスクの後退で買い戻しが入ったが、ここから上は厳しい。」(国内証券 9/12)
(日経19800円)「売買高も回復基調ではあるが、日経平均が2万円を試すにはエネルギー不足だ。懸念材料が払拭されたわけではなく、本格的なリスクオンの相場となるには少し時間がかかりそう。」(国内証券 9/13)
(日経19850円)「ここからの新規買いも難しいところだ。」(国内証券 9/13)
(日経19850円)「直近の指数は日中の高安値幅が小さく、売買代金も大きく膨らんでいる訳ではない。買い戻しの流れで日経平均が2万円にワンタッチしたとしても、そこからさらに上値を追うイメージは描きにくい。」(準大手証券 9/14)
(日経19850円)「北朝鮮によるミサイル発射には市場の耐性ができつつある。ただ、米国の対応を見極めたい。3連休を控えていることもあり、上値は買いにくい。」(国内証券 9/15)
(日経19900円)「海外市場で投資家のリスク許容度が高まっている。北朝鮮のミサイル発射で相場が崩れなかったことも、地合い好転に寄与している。」(国内投信 9/15)



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【市場関係者の今後の相場”予想”】
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「ドル円相場では、円売り基調があるものの、北朝鮮問題がくすぶり続ける限り、円売りに勢いが付きにくい。来週にかけても一進一退になりそうだ。」(FX会社 9/15)
「対円については北朝鮮リスクがあり、慎重な値動きとなりそうだ。」(ファンド筋 9/15)
節目の2万円を意識した相場展開が期待される。(フィスコ 9/16)



[日経について]
日経平均・日足は「小陽線」。前日の陰線に対し「抱き線」を形成し、上昇トレンド 
を示唆する格好となった。一目均衡表の雲上限(19944円)を突破すれば、心理的節目の2万円突破へ期待が高まっていく。ボリンジャーバンドは弱めの収縮を経た後、再び拡散の兆しを見せている。5日移動平均線(19781円)が下値を支持しているが、週明けも同線が下値のめどとなるとみられている。(ロイター 9/15)



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