Z750D1、腰上オーバーホール! ① | moto-JOY Blog

前回のCB750に引き続き、エンジンオーバーホール作業のご紹介ですニコニコ

 

今回の車両は、Z750D1です。

 

入庫の経緯は、エンジンからのブローバイが多く、マフラーからも白煙あり。

キャブレターもオーバーフローがあり、調子もいまいち良くない。愛着のあるバイクなので

この機会に治して、大切に乗っていきたい。とのことで入庫しました。

 

早速チェックしていきます!

 

 

圧縮を確認します。#1-6.0、#2-7.5、#3-7.5、#4-8.5と低めでした。(8.5~9.5が理想)

特に#1は、ゲージの針が上がった後に下がる現象があり、ピストンかバルブ周りなど

何か問題がありそうです。

 

カムチェーンは伸びがあり、カムタイミングのズレがでていました。(画像ではわかりずらいですが💦)

オイルのスラッジや焼けなどはなく、オイル管理が良好だったと思われる状態です。

 

腰上を分解、各部をチェックしていきます。

プラグホールや、カムホルダーのネジ山も上がりなどはなく良好でした。

 

ピストンを外してみると、#1のピストンのトップリングが割れていましたあせるあせる

 

シリンダー内も傷、摩耗がありオーバーサイズでのボーリングが必要ですね。

 

ヘッドもバルブ周りを分解し、チェックします。

バルブガイドは摩耗が少なく、良好でした。

 

エキゾースト側のバルブはフェース面の凹みと、コッター溝に傷があり要交換です。

 

インレット側は、フェース面は良好でした。

 

シートリングは全ての面に荒れがあり、シートカットが必要です。

ここからの圧縮漏れがあり、圧縮の測定値が下がる現象になったと思われます。

 

シャフトを通し、クランク、コンロッドの位相を確認。問題ありませんでした。

 

キャブレターも分解し、チェックします。

 

フロートバルブのリップ部に摩耗による凹みがあり、フロートバルブの動きが

悪くなりオーバーフローを引き起こしていたようです。

 

ジョイント部からの漏れも怪しいため、交換が必要です。

 

エンジンとは、別ですが装着されていたダイナのコイルにクラックが入っていました。

追加でウオタニSP2へ交換することになりました。

 

全てのチェックを終え、お客様へ見積りを連絡し、作業OKを頂けたので

シリンダー、ヘッドを内燃機加工へ発送し、必要な部品を注文しました。

 

次回は、組付け編をご紹介していきます!!ニコニコ

 

 

 

それと、弊社駐車場に設置しているレンタルガレージを新たに3棟追加しました!

早速1棟が埋まったため、残りは2棟になりますあせるあせる

ご希望の方は、お早めにご連絡下さい!!

 

 

 

 

 

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