CBX1000、エンジンフルオーバーホール! その② | moto-JOY Blog

前回、腰上を分解しコンロッド曲がりの為、腰下までの分解が決まったCBX。その続きです!

 

前回の記事は、こちら!

 

車体からエンジンを降ろし、腰下のチェックも進めていきます。

腰上の分解時に、入庫時に聞いていた圧縮の低い気筒がある(#1)、オイルプレッシャーの低下がある

というのは、オーバーフローでオイル内にガソリンが混ざったこと、液圧縮によるコンロッド曲がりからの圧縮低下という原因が発見できました。

 

しかし、まだクランクを回すと重くなる箇所があるというところの原因がはっきりしていないため

怪しい箇所をチェックしながら分解を進めます。現状、腰下のみ、クラッチ周りを外した状態でも

重くなる箇所があるので、腰下内部に原因があるのは間違いないです。

 

部品を脱着しながらチェックを進めると、怪しい箇所を発見。

オイルポンプシャフトのクラッチ側との連結部なのですが、少しずれているうような???

そしてオイルポンプとの連結を外すと、クランクは問題なくスムーズに回ります!

オイルポンプ周辺で原因があるようなので、外してチェックします。

 

外してみると、ビックリあせるあせるあせる!!

オイルライン兼、位置決めのノックピンが斜めで締めこまれていましたあせるあせるあせる

この状態で組まれてしまった経緯は不明ですが、これが原因でオイルポンプシャフトの

センターがずれて重くなる箇所が出来ていたようです。

幸い、エンジンケース側は、バリが出ていたものの、クラックなどの破損はありませんでした。

バリを修正し、別車両の正常なオイルポンプ、ノックピンで組んでみるとクランクを回しても重い箇所は

無く、スムーズでした。

オイルポンプは、要交換なのですが新品は出ませんので、中古の良品を探します!

 

ケースを分解し、残りの箇所もチェックしていきます!

 

コンロッドを外すとさらにわかりやすく曲がっています汗汗

 

コンロッドの曲がりにより、1番ピストン位置が低くなっていた為、クランクウエイトと

ピストン下部が接触していました。かなり削れていたので、ここも重くなる原因だったと思います。

 

クランクシャフトを測定。心配だった振れは基準値内でしたが、今回せっかく腰下まで開けたので、

お客様へクランクシャフトのバランス取りを提案し、施工することになりました!

振れは問題なくてもクランクシャフトのウエイトバランスを合わせなおしてもらうことで、

驚くほど振動が減り、CBXの6気筒ならエンジンのスムーズさもかなり増します!!!

 

ようやく、全体のチェックが完了しました。

外注作業のクランクシャフト、シリンダーはそれぞれ発送し、待ちになるので

その間に各部の洗浄、組付け準備を進めます。

 

少し間が空いてしまいますが、次回はエンジン組付け編の紹介になります!!

 

 

 

 

 

 

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