現在作業中のCBX1000、エンジンフルオーバーホールの紹介です。
車両はこちら。前後17インチへ換装、CBRの足周りで、リアはモノサス仕様になっています
エンジンオーバーホールのきっかけは、クランクシャフトを回すと重くなる箇所があり、
セルが回らず、始動できないことがある。エンジン圧縮が低い気筒があり、オイルプレッ
シャーの低下もある。という事で、一度見てほしいとのことで入庫しました。
早速チェックしていきます!
圧縮を測定すると、1番が7.4kgと低いです。2~6番は10kg程度あり、ひとまずOK。
プラグホールから、ピストンヘッドの位置を簡易で測ると、1番のみ他の気筒に比べて3mm低くなっており、コンロッドの曲がりが疑われます。
ここで一度お客様へ連絡し、状況を報告します。
エンジンの分解を進めて良いとのことですので、腰上を分解していきます。
ヘッドを外し、ピストンを確認します。
1番、簡易測定時と同じように圧縮上死点で約3mm、シリンダー上部までピストンがきていません。
6番ですが正常な場合、ピストン上面とシリンダー面がほぼ同じ位置になります。
シリンダー、ピストンも外しコンロッドをチェックします!
1番コンロッド。かなり曲がっています
6番ですが正常な場合、このように真っ直ぐです。
エンジンオイルを抜くと規定量をはるかに超える量が出てきました
そして、ガソリン臭く、粘度も低くシャバシャバです。
ピストン、ヘッドにも異物等が入った痕跡はないので
キャブレターからオーバーフローがあり、シリンダー内に入ったガソリンで液圧縮をしてしまい、
コンロッドが曲がったと推測されます。オイルプレッシャーの低下もこれが原因と思われます。
CBX1000で多く見られる現象ですね
CBX1000のオーナーの方は、停車、保管時は必ずガソリンコックをOFFにするように気を付けて下さいね
お客様の了承も得て腰下の分解も進めていきます!
車体から腰下を降ろしました!
次回は腰下の分解を紹介していきます
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