H様のCBX'82 続報!! | moto-JOY Blog
エンジン分解が終わったH様のCBX’82。

まずは外した部品を徹底的に洗浄します。

この作業が一番時間がかかるかもしれません・・・。

洗浄しながら目視による点検も同時進行です。

一つずつ丁寧に洗浄する事で見えなかった破損に気が付く事もありますので。

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カーボンがタップリこびりついていたピストンもこの通り綺麗に!

無駄に傷をつけないようにケミカルを利用して洗浄します。

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シリンダーもガスケットを剥がし、泥汚れ、油汚れを洗浄。

内壁に錆もキズも無くとても程度の良いシリンダーです。

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ヘッドもバルブを外してしっかり洗浄。

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こちらのカーボンも綺麗に落ちました。

バルブガイドのガタも少なく程度良好です。

バルブすり合わせ、ステムシール交換で大丈夫です。

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クランクケース内部もしっかり洗浄。

オイルスラッジがこびりついていましたが

こちらもケミカルを使って綺麗に洗浄しました。

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取り外したクランクシャフト、コンロッドも単体にしてしっかり洗浄。

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洗浄後クランクシャフトの曲りを測定。フレで0.01mm。

こちらも程度良好です。

コンロッド、クランクジャーナルのメタルの状態もキズも無く良い状態。

もちろんメタルは計測して全部交換します。

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オイル汚れがこびりついたヘッドカバー内部。

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ケミカルを使ってこすらずに綺麗に洗浄。

強力なケミカルですので手の指紋も綺麗になります・・・。

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今回はエンジンのペイントもご依頼いただきましたので

サンドブラストでペイントを剥がして下地を作ります。

サンドブラスト用のマスキングは完全に脱脂洗浄後

内部にメディアが入らないよう厳重にマスキングしていきます。

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シリンダーヘッドもしっかりマスキング。

サンドブラストを当てる角度、強さ、距離にも気を使いながら進めていきます。


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こちらはサンドブラストが大方終わったクランクケース。

サンドブラストが終わったら再び徹底的に脱脂洗浄。

その後ペイント用のマスキングをしてペイント。

自然乾燥後に180度で焼き付けしていきます。

耐熱ペイントは焼き付けする事で完全硬化して耐久性がバツグンにあがります。

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焼き付け処理が終わったクランクケースです。

まるで新品のようにピカピカになります。

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シリンダー、ヘッド、エンジンカバーも見違えるほど綺麗に仕上がりました!!

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ペイントを行っている間にミッション、プライマリーシャフトなどのベアリングを交換。

走行距離の多い車両は結構ガタが出始めています。

以前、ミッションベアリングの磨耗でギヤの入りが悪くなる事象もありました。

症状を感じたら早めの対処をお勧めいたします。

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今回、スタータークラッチは強化リビルト!!

いつもお世話になっている「リモーション」さんにお願いしました!!

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純正新品が入手できないカムチェーンテンショナーAも

「リモーション」さんでリビルトしていただきました!!

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カムチェーンガイドも「リモーション」さんのリプレイス品を使用します!!

このガイドの作りをみるとCBXに対する熱意を感じないではいられません!!

カムチェーン、プライマリーチェーンは新品交換です。

部品が手に入りにくいと思いがちですが、各ショップ様の努力で

なんとかオーバーホールできる現状でございます!!

さて、次回から組立編に入っていく予定です。

お楽しみに!!