YouTubeで

介護犬が10年間
人のために尽くして

引退した話を見ていた


その犬は
腫瘍ができていたため

その犬の
パピーウォーカーだった方が
引き取ることになった


パピーウォーカーとは

介護犬になるためのその犬を
1才まで
育ててくれる人のことだ


その犬は
パピーウォーカーの方から離れて
10年たっている

介護犬のスタッフも
パピーウォーカーの人も

その犬が
覚えているわけないと思っている

なにしろ

10年もたっているのだから

その犬を
1才まで可愛がって育てた
パピーウォーカーの人は

覚えていなくても

自分の所で余生を
おくらせてあげたいと思っていた


犬が
その人の近所に来た時

あきらかに
尻尾をふりだした

玄関で
パピーウォーカーの人が
名前を呼ぶと

その人のもとへ
脱兎のごとく走りだした

その人に顔をすり付け
本当にうれしそうにしている


なんと

覚えていたのだ

10年たっても

その人もその家も


考えてみたら
その犬が
普通の犬として育った1年だ

その後の10年は
人のために生きてきた

その犬にとって
その家で暮らした1年は

大切な時間だったんだね

これからは
また

普通の犬にもどって
余生をおくれる

なんて

素敵な話なんだろう


犬って

我々が
考えている以上に

愛情に溢れているんだね