麹を作ることは心を優しくしてくれる。
2018/10/17〜なかじの#ぷくぷく発酵サロン
こんにちは。
今度11月に、ヨーロッパ7都市に麹菌をばらまいて
ジャパニーズ・バイオハザードを計画中のなかじです。
秋になり、知り合いや友達の蔵人たちも皆んなお酒つくりに入りました。また日本中で醸造が始まります。
お酒つくりは基本。季節労働なので(最近は崩れてきましたが)お酒の季節になるたびに一年毎の重なりを否が応でも味わいます。
昔、ある杜氏が言ってましたが
「お酒つくりは一年に一回。だから人は50回くらいしかお酒を作れない。その50分の1を、自分は本当にどうしたいのか?と毎年考える」
一年越しでしか、答えの出ないことは
人生の単位で考えると、本当に僅かな回数だ。
50回って。具体的にもう想像できちゃうくらい身近な数字だからね。
こういう事って、お酒以外にも、みんなの人生に何かしらあると思います。一年に一回しか経験できないもの。楽しめないもの。
例えば、桜の花なんかもそうですね。
もう日本人はみんな桜が好き好きだけど。
人生で楽しめる回数が、想像できるくらいの数字で決まっている。みんな後何回、桜を見れるのだろう。これを読んでる人は、だいたい後、50〜70回くらいかな?もしかしたら後100回見れる人もいるかもね。
だから人は、桜を尊ぶし、喜ぶ。
桜を見ると、「後何回見れるかな〜〜〜」ってつい想像しちゃって、ネガティブな意味じゃなくて、、
心が優しくなれる。
肉体の物理的な死を、深く受け止めると
今、目の前のものに優しくなれるように思います。
年に一回の限られた物事は、それを容易く教えてくれる。
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モノゴトには、時間という有限の命が、仕事を通して吹き込められている。
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本当は、1年は365日の重なりだから、1日の中にも、それ(死)を汲み取ることはできるのだけど、365倍になった途端に、人は思考が停止して、死への現実味が希薄になる。
すると丁寧さや、大切さがなくなるように思います。
ぼくモノを買うときにできるだけ、知り合いや、友達や、背景を知っている人たちのモノを買います。
それは、そこにその友達の命を感じることができるからです。大きな企業なら、その人となり、ストーリーに共感するものを。
それらを暮らしで使っていると、心が暖かくなれます。
だからそういうのが好きです。
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麹を作りながら、3日間の命のサイクルを感じる
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僕は「麹を作ることを、教えること」がいまの主な仕事です。
麹つくりは3日間。一つ一つの積み重ねが、3日後の結果になる。やり直しはきかない。
だから必然、一つ一つの仕事の意味を、考えながらやります。その答えは3日間ででる。
3日間の、短い人生の実験を、何回もやってるような感覚になります。
荒く仕事をすれば、3日後に、結果は荒くなる。
丁寧に仕事をすれば、3日後に、丁寧さの結果が出る。
嘘がつけず、結果が出るのも早い。
だから一つ一つの振る舞い方が貴重で。
深く、高速で、考えながら
できるだけ多くの感覚器官から情報を得るように繊細にもなろうとする。
麹つくりを繰り返していると
身体感覚に敏感になります。
身体感覚が敏感になると
自分と世界に対して、優しく接するようになります。
優しくないと、自分が痛いし、苦しくなるからです。
そして僕は、痛いのも、苦しいのもイヤだからです。
麹つくりは、時間の有限さと、有限な時間の中で行う
ただ一つの、やり直しの効かない、立ち居振る舞いの貴重さを教えてくれます。
麹つくりに、人の人生と変わらない
命のサイクルを見ます。
だから、人の人生もつい麹を通して見るくせがあり
麹の花のように、美しく咲くことをいつも想像しながら、目の前の人と接するようにしています。
するとぼくも自然と、自分と世界に対して優しくなれるような気がします。
Love & Oryzae !
なかじ
12月帰ってきたら「報告会&シェア会」&オンラインサロンのオフ会やろうと思います。
毎日、発酵中〜
今週は名古屋。会いにきてね!
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