藤沢あゆみです。
ファイターズファンなので、ツイッターにファンの人の投稿が上がってきます。
なんで・・・
杉谷・・・
嘘だろ・・・
やめないで・・・
嫌な予感がしてツイッターを見てみると・・・
杉谷拳士選手、電撃引退!!
どんな道にも、終わりがあるけど
寂しい・・・めちゃくちゃ寂しい。
杉谷選手は今年プロ14年目、引退ネタはお約束で、今年限りと言われる定期。今回もネタであってほしいと、#杉谷拳士 というハッシュタグを貪り見てしまいました。
無情にも、オフィシャルのスポーツメディアがこぞって杉谷引退を報じます。
戦力外通告ではなく、本人からの引退表明とのこと。
正直、戦力外通告とか、トレードには出てほしくなかったし、そこは少し救われました。
その後、杉谷選手自身から14時から前進会見を行いますとの報告がインスタにありました。
引退会見とは言いたくないという杉谷選手。
だけど、どこにも一向に動画が上がらない。
公式ツイッターに攻撃の嵐。
いや、何もないなんてことはないはず。
立派なアレンジメントに球団のマークの前で、背広姿の杉谷選手が会見している写真も上がっている。
文章だけなんてことはない、絶対。
大切だからこそ、ちゃんと編集してからアップするんだよね・・・。
これほどまで、本人の言葉を心待ちにした会見もありませんでした。
そして・・・
全ての選手にその日はやってくるし、杉谷選手にもその日は来るでしょう。だけど新球場の顔として活躍して欲しかったというのはファンの勝手な思いであることに、ご本人の言葉を聞いて痛感しました。
「強いファイターズを見たい」今後は起業、マネジメント学びたい・・・」
杉谷選手は、わたし達が思う以上にファイターズというチームそのもののことを見ている。それはもう、一選手というより首脳陣の視点。
清宮選手や、野村選手と名前を挙げ、若い選手が出てきて台頭していく中で、自分が新球場のグランドに立てるかどうかなんて度外視、指導者や解説として活躍することについても、勉強をしてからと軽はずみなことは言わない。
ただ栗山前監督が、いつかファイターズのユニフォームをといったとき、杉谷選手は否定しませんでした。
そして吉村統括本部長の名前をあげそういう人になりたいと言ったので、ファイターズには関わってくれて、中の人として人気野球OBタレントを超えた、大きな存在になっていかれると思います。
すごく堅実に謙虚に、未来を見られていると感じました。
記録より記憶に残る選手とか、愛されキャラで人気者だから、引退後も安泰だねなんてことを言うのは、失礼に思いました。
記者会見でもそういう話はなくて野球の世界で何をするのかという話ばかりで、杉谷選手のあり方が現れている素晴らしい会見でした。
しゃけまるを見ると、杉谷選手を思い出します。
しゃけまる、大切にするよ・・・。
怖いくらい華がある選手です。
引退試合は、新球場で、それこそ新庄監督にプロデュースしてもらってド派手且つエモくやって欲しかったと思いましたが
東京ドームで、栗山前監督が監督を務める侍ジャパンと、ファイターズの試合が、最後の勇姿になるそうです。
栗山監督とのつながりが深く、全国区のスター、杉谷選手には、東京ドームで、テレブ中継もあり、球界を代表するスター選手が集まる侍ジャパンとの試合は、杉谷選手にぴったりの花道かもしれないと、自分を納得させようと思います。
かつて阪神OBの川藤幸三さんが「給料が半分になっても野球を続けたい」と言われたことを思い出しました。川藤さんはオールスターに出られたこともあり、選手と首脳陣をつなげる役目をされていて、今や阪神タイガースOB会長です。
いてくれることでみんなの精神的支柱になる。実際、杉谷選手が主催するキャンプには、たくさんの選手が参加していたそうです。
ファンにも後輩にもいじられながらもリスペクトされている、杉谷選手はそんな存在だったと思います。
愛されキャラだけではプロで14年も活躍できないよ。
だけど杉谷選手は自分の人徳や人気に甘えることなく、自分を冷静に分析し、今年活躍できたら現役続行、活躍できなかったら来年新球場でも自ら引退とか、周囲が思う以上に今年一年ひとつひとつのプレイに覚悟を持って臨まれていたんじゃないかなと思いました。
新庄監督もただの面白プレーヤーになってほしくなかったからこそバラエティ禁止にしたと思います。
まだおつかれさまでしたと言いたくないほど寂しいですが、テスト入団から自ら引退まで、
入る時も出る時も自分の意思で
引き際を自分で決める
寂しいけどかっこいいです。
ひとはずっと同じところにはいられない。
だけど変わった場所で輝くことはできる。
そんな道を見つけ、一生自分が歩く道を照らしていくのが人生。
野球外の世界にFAしたアスリート。
後ろは振り返らない。
杉谷拳士さんの次の一歩を楽しみにしています。
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