東日本大震災から9年。福島原発で起こっていたこと。Fukushima50(フクシマフィフティ) | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

藤沢あゆみです。


ドキッとした。


あれから、あの音には瞬時に身構えるようになっている。


先日、久しぶりにエリアメールが鳴りました。
あなたのところは、だいじょうぶだった?





3月6日から公開される映画「Fukushima50(フクシマフィフティ)」を一足先に観せていただきました。


東日本大震災。
あのとき、日本中が不安に包まれました。



原発事故が起こり、政府の対応が遅いと、やりきれない思いになりました。


実際、原発の現場ではどんなことが起こっていたのか。
フクシマフィフティは、実話に基づいた映画です。



ワールドプレミアということで、映画の中で使われる、サウンドトラックからのオーケストラの演奏や、主演のみなさんの舞台挨拶もある、とても華やかな試写会でした。





福島原発の作業員を主人公に、緊急時対策室のみなさんや、東電本店のひとたち、内閣総理大臣や、政府も出てきます。


原発の中で戦い続けた50人の作業員のひとたちを、海外のメディアが、リスペクトを込めてFukushima50(フクシマフィフティ)と呼んだことから、タイトルが付けられています。


多くの場合、こういった試写会は、東京からスタートしますが、この映画は、福島県からスタートしたそうです。


実話に基づくストーリーなので地震や津波、原発が爆発するシーンが出てきます。


監督や俳優のみなさんも、舞台挨拶で、福島のみなさんに対峙することにとても緊張されたそうです。


当時被災した10歳の男の子が、テレビ局のアナウンサーになっていて、災害のシーンがつらかったけど、これは観なければならないと見続けて、最後まで観て、観てよかったと言ってくれて、本当によかったと、舞台挨拶で話されていました。





2011年3月11日。
あなたはどんな環境にありましたか?



わたしはちょうどその日「喜ばせハンドブック」という本の、アマゾンキャンペーンサイトを作るための打ち合わせをスカイプで行うことになっていたので、自宅にいました。


出かけていたひとは帰宅難民になっていましたが、わたしはたまたまうちにいて無事でしたが、その日から3日間ずっと涙が止まらなかったのを覚えています。


阪神淡路大震災の時は、自分がガチ被災者だったのですが、その時よりも衝撃がおおきかったです。





「喜ばせハンドブック」とは、今やっている喜ばせ活動の元になっていますが、一冊まるごとひとを喜ばせることを書いた本です。


そしてこの本を担当してくださったのが、この試写会にお招きくださった編集さんでした。


アマゾンキャンペーンの数日前、喜ばせ隊というコミュニティを作り、みんなに先に本を読んでいただいて喜ばせ活動をしてもらう、そのための本の発送もお手伝いいただいたのでした。


(いまはめちゃくちゃ出世されてとてもそんなこと頼めません。


なんだか、すごいご縁だと思います。


当時は、自粛という名の下に、すべての経済活動が中止されました。
みんな発信することが怖くなりました。あなたもそうだった?



アマゾンキャンペーンも中止になり、わたしは発信する仕事をしていながらひとを元気にすることばを発信できない自分に無力感を感じていました。





毎日のようにツイッターやブログで、こういうときこそ持ち場に戻ろうとか、つらいっていっていいよとか、だいじょうぶって伝えあおうとか、自分なりに発信して、ありがたいフィードバックもいただいていました。


でも、力になれている実感がなく、天災の前に、ことばはなんと無力なのだろうか、自分が孫正義さんのように何億ものお金を寄付できないことを情けなく思ったものです。


舞台挨拶で、こんな話をされた俳優さんがいました。
「あのとき何も役に立てなかった自分が、この作品に出られてうれしい」



わたしは当時「エンタティメントは無力なのか?」というブログを書いたことがありますが、俳優さんもそんなことを思われていたのですね。


俳優さんのことばに、当時の自分の気持ちを思い出しました。





あのとき、みんな、東電や政府を巨悪の敵かのように責めたものですが、自分の仕事に誇りを持たないひと、安心、安全を願わないひとはいません。


「日本人として、この作品を観て本当によかった」


それが正直な感想でした。
公開になったら、ぜひ観に行って欲しいです。





震災で大変だったひと、原発に対する思いもさまざまでしょう。


だけど、ドキュメンタリーさながらに描かれているこの映画に携わったみなさんの覚悟をわたしは感じました。


福島から日本全国で、試写会が行われていますが、この映画はこれから世界でも公開されるそうです。


今年のオリンピックには復興オリンピックという意味があり、聖火は福島からスタートするそうです。





2011年、3月11日。
あの日、自分にできることなんて何もない気持ちになりましたが、まだまだだと思いつつ、あれからいろんなことをさせていただいています。



恋愛の本なんて、もう世の中で必要なくなるんじゃないだろうかくらい思いましたが、本を何冊か出し、オンラインサロンを開いたり、ひとの相談にのらせてもらったりしています。


3月3日に開催する、わたしのトークライブを主催してくれるクシダマユミさんは、東日本大震災の被災者です。


「あの時被災していなければ、あゆみ先生とも出会ってなかったし、イベントを主催することもなかった。ご縁を感じます」





その後も、日本では自然災害が起こっています。
その度ひとは、無意識の無力感に引き戻されてきたかもしれません。


この映画を見て、わたしはそれが癒された気がしたよ。
みんな一生懸命でした、誰一人無力なひとなんていないです。


日本という国のことも
あれからの自分のことも
ねぎらいたくなりました。



ひとを元気付けることばなんて何もないと思って無力感から、今の自分はことばを発する場所をいただいていること、その場を活かしきり、改めて自分にできることをこれからの人生で極めていきたいと思いました。


出会ってくれて、ありがとう。



3月6日(金)全国ロードショー 
宝石赤フクシマフィフティ公式サイト

3日3日(火)秋葉原で開催
宝石赤藤沢あゆみトークライブ「ひなまつりの魔法」こんなイベントです。

2020年、100日で出版できるひとになる!
宝石赤藤沢あゆみ出版塾 100日プログラム



100日ブログの会 77/100