お笑い芸人南海キャンディーズの山里亮太さんと女優の蒼井優さんの結婚会見。
みました?
本当にしあわせな気持ちになるとても素敵な会見でした。
「ちょっと僕と付き合ってみます?」
って告白のことばめちゃくちゃいいですよね。
付き合うならこのひとしかいない。でも、自分の仕事と、相手の仕事との兼ね合い、色々色々未来のことまで考えて、プレッシャーをかけないように軽いことばに託した山ちゃん。
ぶっちゃけ、ひととひとは付き合ってみなければわかりません。一生を誓うご縁も始まりは「ちょっと付き合ってみる」ですよね。この「山ちゃん告白」流行るかも。
会見後、ラジオ番組「不毛な議論」で山ちゃんは、リスナーさんに涙ながらにこんな話をしていました。
「本当、僕、実は結婚は凄く悩んでて。っていうのも、ラジオでずっとそんなことの逆の人生の話をしてて。それで、そういう人たちを妬んできてて。幸せになることが、あんまり良くないかなぁと思って。
なんか幸せになったら、リスナーの皆が俺のラジオ聴く意味なんかなくなって、楽しくなくなるかなぁと、ずっと思ってて…ごめんなさい。結婚することが、怖くて…
でも、ある時、リスナーが店開いたっつって。メシ食いに行って、そのリスナーに
「いつかこういうところで、だれか好きな人できて連れてきて。でも、俺が幸せだったら、裏切られたとかってなるもんなぁ」
って言ったら、そのリスナーが、「いや、ボス。僕らみんな、ボスが幸せになる時に、おめでとうって言う準備できています」って。
「僕ら別に、ボスの不幸だけでラジオ聴いてるわけじゃないんで、気にしないで好きな人が出来たら、自分ところに来て、メシ食ってください」
っつって。で、他にもリスナーがこうやってメールを送ってくれて。
自分って多分、人に対しての恨み辛みとか、そういうのでしか笑いがとれないんじゃないかっていう恐怖みたいなのがあったけど、こうやってリスナーが今日とかこういう節目の時に、「そんなことない」と。
そんなことで俺たちはここについてきてんじゃないぞっていうことを言ってくれたおかげで、その声が聞こえて、好きな人ができたときに結婚しようという選択ができました。
本当に、皆さんのおかげで、色んな夢が叶っています。なので、これからも『不毛な議論』、こんな奴ですけれども、皆さんにいろんな思い、まだまだ怒りとかぶつけたいこともたくさんあるんで、ここでまた皆さんとまたこうやって会えることを楽しみに、頑張っていきたいと思います。
で、本当に僕と結婚してくれた蒼井優さんに感謝しながら、もっともっと精進しますので、皆さんこれからもどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました」
泣きながら話されてることもあって聴いていて鳥肌が立ちました。
非モテキャラを売りにして、ねたみ、そねみ芸で売れてきた山ちゃん。
その自分がしあわせになったら需要がなくなるんじゃないかって怖くなる気持ち、わかります。
自分自身、恋愛本でデビューして、長くつきあっていた仕事仲間と結婚を考えました。
だけどしあわせになってきたとき、自分の恋愛メソッドにキレがないな、ヤバイと思ったことがありました。
そしてさらに、そのひとと別れてしまい、恋愛ノウハウを書いているのに別れてしまったら説得力がなくなると怖かったです。
別れても一緒に仕事をしていてしあわせになる恋愛メソッドを書いていて難しいなと痛感しました。
記者会見の山ちゃんは普通にカッコよかったし、仕事はできるし、ねたみ芸や非モテキャラをやっても、
「だって嫁、蒼井優でしょ?」
と言われて終わっちゃうというか、キャラの落としどころが難しくなる部分はあるでしょう。
それでも人生のしあわせを選ぶのが生きることだし、しあわせになった山ちゃんの芸がどうなるのか楽しみです。
また、山ちゃんのリスナーさんがそうであるように、ファン心理というものも一昔前とは変わってきていると思います。芸のためにひととしてのしあわせを我慢するのではなく、推しの人生を応援するといいますか。
だから、安心してしあわせになろう。
「引き続き、人のことをねたみ、そねみしていきたいと思います。結婚しても変わらないと思うんですよ。
噛み付いているのは器の小ささからくるものなので、状況は変わってもイライラすると思うんですよ」
ねたみやそねみを芸に高めるって、よほどひとのことを見ていないとできません。中途半端だと、ひとを嫌な気分にさせて終わったり、そんな芸をしているひとを尊敬はできない。
売れ続けている山ちゃんには、ひとのことをめちゃくちゃ見る目があり、その才能を誰よりも尊敬し、彼の仕事をみとめているのが優さん。
「山里さんのどこが結婚の決め手になったかって言われたときに一番大事なことを言うのを忘れていまして。
私は、山里さんの仕事に対する姿勢を本当に尊敬しています。
なんで山里さんと生涯を共にできたらと思ったかというと、私も基本的には怠け者なんですけど、実際仕事に入るとなったら、とことんやってしまうんです。
山里さんを見ていると、それで間違ってないんだなって思わせてくれるので、とても勇気が湧きます。
とはいえ、私よりも山里さんのほうがきっと仕事がないと生きていけない方だと思うので、これから自分がやれる限りのことは、いただいたお仕事は精いっぱいやりまして、できる限り、亮太さんを支えたいと思います。今日はありがとうございました」
ひととして惚れ会うのに時間も過去も関係ない。
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藤沢あゆみの「ことばの魔法」オンラインサロン
山ちゃんの本、読んでみようと思います。
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