魂だけは、洗脳できない。X JAPAN Toshlさんのこと | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

聞き覚えのあるその曲。
澄み渡るその声に、全身鳥肌がたった。







トゲトゲのいかつい服に
真っ黒なサングラス。
だけど滲み出る優しさと謙虚さ。



かつて彼に起こったこと
事件にもなったから記憶の片隅にはあった。


飛ぶ鳥落とす人気で世界進出を控えていた
ロックバンドXのボーカルToshlが洗脳され
見る影もない他人になってしまったこと。


ワイドショーで何かに取り憑かれたように
マシンガントークで話す姿は紛れもなく
洗脳されているひとのそれだった。


15億円とも言われるお金を搾取され
自己破産し
12年もの月日を重ね
満身創痍で彼は洗脳を脱する。






そこに至る彼の軌跡は
あまりにも壮絶だ。



YouTubeに洗脳されていた頃の
ドサ回りと言われるライブ映像がある。


最近52歳になったというこのひとの
30代の頃の姿。


うそでしょう?


どう見てもこっちの方がおじさんだ。





だが思った。


悪魔は彼のオーラを奪っても
才能と人格は奪えなかったのだと。



自分が大体どれくらいか
彼の魂は知ってたと思う。


海外でライブをすれば
海外のファンは日本語で
X JAPANの歌を口ずさむという。


Xのことを知らないひとも
彼の声を1フレーズ聞いただけでファンになる。


それを全否定されるのが洗脳だというが・・・


彼は本当に
悪魔に魂を売り渡していたのだろうか。




https://renote.jp/articles/8091


彼は、才能ひとつで栄光を掴んだ。


家族をしあわせにするはずの成功が
家族を強欲にした。


彼はどこまでも謙虚で
全く勘違いすることがないのに
母はステージママになり
兄弟は放蕩を尽くす。


自分の一番得意なものがみとめられた
それが、周りを不幸にするとしたら?



悪魔に魅入られた彼は
存在を全否定されながら
才能を発揮し続けた。


エセ自己啓発ソングでも
彼が歌うと皮肉にも鳥肌が立つ。






人気は絶大で
ドサ回りであった客たちは
涙を流し、サインの列に並ぶ。


「はいはい、こんにちは」


自分でサインの客をさばく彼には
X JAPANのヴォーカルの
オーラも色気もないけど
人柄の良さは伝わってくる。


ステージの前も後も罵倒して殴られる。
自分で営業し
サラ金で借金までさせられる生活をしながら
お客さんには笑顔を絶やさず誠実に対応する。


むしろXではありえない
直にお客さんと接することができて


その一瞬だけは
彼の魂は喜んでいたかもしれない。






彼の魂は知っていた。
俺は愛されている。
目の前のお客さんには
みとめられている。



だからこそ、自分の置かれた劣悪な環境の先に
光を信じてしまったのかもしれない。


彼は魂を
悪魔に売り渡してはいなかった。



魂までは、洗脳できないのだ。



https://renote.jp/articles/8091


X JAPANが活動できなかった10年間
なぜか海外でも人気が高まり


X JAPANの復活を打診した人物の登場が
彼を洗脳から救う道になる



そして彼は病に倒れ
ひとりで考える時間を得る、



強制終了。


エンタティメントの神さま、いたね。


もっと早く出てこようよと思うけど


「いい加減、自分のすごさをみとめなさい」


神さまはずっと雷を鳴らし続けたのだろう。





リーダーのYOSHIKIが求めるものも
もしも彼が自分のすごさをみとめていたら


「俺は、世界に行けるボーカルなんだね。
でもまだ、ちょっと自信がないんだ
どうしたらいい?」



YOSHIKIにありのままの気持ちを話し
ともに高みを目指していたかもしれない。


根拠がない自信があるとYOSHIKIはいった。
彼には世界で活躍する
自分たちの姿が見えていたのだろう。
もちろんそこで歌うToshlの姿も。





自分をみとめないことは悲劇しか生まない。


彼を陥れた教祖と元妻は
エンタティメントの世界で売れたくて
売れられなかったひとだ。


普通に考えればこの力関係は
成り立ちようがない。
すでにスターであるToshlこそ
彼らにコンプレックスをあたえる存在であろう。



容姿や家族のこと。
コンプレックスを徹底的に突くというけど
逆に言うと親とか容姿とか位しか
つつくところがなかったともいう。


だからこそ、心底その存在を嫌悪して
悪魔になりきれたのかもしれない。


彼らの魂もまた
気付いていたのかもしれない。
本物はToshlで
自分たちはまがい物であること。


どんなに馬鹿げた搾取をしても
魂が満たされることはない。



彼らは今、しあわせに暮らすだろうか。





亡くなったメンバーのHIDEさんは
最後まで彼の脱退を止めたそうだ。



ほんとうにこれは
悲しいできごとだけど


Toshlの声は歳を重ねるほどに
澄み渡りチカラを増している。



あの悪夢の中で濁ることがなかった歌声だ。
いまの彼は地の果てまで届けとばかり
歌える喜びを全身全霊で表現しているようだ。


ドームでライブをした翌日、市民会館で歌う。
無茶苦茶な話だけど
もしも、歌わせてももらえなくて
たとえば、単純労働をさせられていたなら。


自分で売り上げをコミットさせられて
その額をドサ回りで稼いで上納することを
トレーニングといったそうだけど
文字通りそれはボイストレーニングだった。


ToshlもYOSHIKIも実年齢より若く見える。
彼らが何のアクシデントもなく
12年間が空白にならずXの活動をしていたら
どうなっていただろう。



空白の12年があってこそ
ちょうど12年分若々しい気持ちで
活動できているのかもしれない。


なによりも
どんなに踏みつけられても
いくつになっても
ひとはやり直すことができる



わたしは彼の12年間に
悲劇ではなく
光と無限の可能性を見たいと思う。



来年はXJAPANのライブに行きたいな。
Toshlさんのディナーショーもあるようだけど
YOSHIKIさんのピアノで歌うところを見たい。


この才能が光の差すところに
帰ってきてほんとよかった。


チカラをもらいました。
Toshlさん、ありがとう
おねがい








「神さまはいたんだよ
ほんとにほんとに

もう何が起こっても
こわくないから」


ークリスタルピアノのキミより


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