「わたしはすべてのひとに優しくて、自分だけに厳しかった」マイ パーフェクトレボリューション | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

「障害はわたしたちのためにあるんだよ。
わたしたちが愛し合うために。
わたしたちが生まれ変わるために。
わたしたちが不可能を可能にするために」



映画「パーフェクト・レボリューション」
ミツがクマに言うセリフ。


この言葉が、クマさんの立場で刺さった。





わたしにも、先天的なものがある。


血管腫。顔の左側だけが肥大し
赤い紙を貼り付けたようになっていた。
その後遺症で左右の顔が対称じゃなく
左の顔の動きにゆがみがある。


もしかしたらそのゆがみってのは
治るのかもしれないことが発覚し
鍼灸に通って少し改善されつつある。


治っても治らなくても
チャレンジできることがしあわせ
そんな等身大のいま。


自分自身には、折り合いついてる。


でも・・・






クマさんが
社会に対しては革命的なことをやってるけど
自分自身のことになると、ひとに期待しない
その感じがすごくわかった。



「いろいろと大変なんだよ」


自分の子どもが
障害を持って生まれてきたら・・・
そう思うと子どもは考えられない。


わかる、わかるよクマピー


するとミツは言う。


「自分の子どもの障害もうけ入れろよ」


ぐうの音も出ない正論。





「普通のひとにとって
ひとと違うことが、どれくらい負担か
想像つかないけど、普通がいいだろう。
遺伝するかもだし、したら申し訳ない」



わたしは、そう思って生きてきた。


出生のために残念な人生にならないように
持てる可能性があるしあわせは手にしよう。



そんな、ある種の気負いを持ってきて
まだだなと思うところはいっぱいあるけど
それは単に、行動とか経験の話で
この自分だから割りを食うって感覚はもうない。


この自分でどこまでいけるかの
この、が取れて
単にどこまでいけるかになった。
ここまでよく持ってこれたなと自分でも思う。



でもまた、普通じゃない子を育てるとしたら・・


うん、できるな。


たとえば
子どもの時にTEDに登壇できるくらい
自分を持った子に育てられる。
自分でも、このパーソナリティーのまま
子ども時代からやり直したいくらいだもん。


できるけど・・・


また、気負いをなくすみたいなところから
始めるのか・・・
また、マイノリティーな人生に伴走するの?


しんどいなというのが正直なところだった。





でも・・・気負い・・・いらないね。


自分の子、という存在がわたしにできて
普通ではなかったとして
その子が、自分を持ったひとにならないと
人生で、割りを食うと思うとは限らないし


特別なひとになろうとなんかぜず
淡々と運命を受け入れ
しあわせに生きていくかもしれない。


普通のひとは
普通じゃないことが
どれほど負担になるのだろう。
ズバリ言えば、嫌なんだろう。



そんなこと・・・
考えてもわからない。
わからないのだから
考えてもしょうがないのだ。


それで困るひとは自分とは縁がない。
わたしとつきあってくれるひとって
器のでかい男だなぁと思ってるけど


結婚や出産でも
本当は、それは変わらない。



そこを特別視してたのは
他でもなく、自分だった。


わたしは・・・
愛があると言っていただくことが多い。
他人に対して、タブーはほとんどない。


でも、自分には・・・?





わたしは、
すべてのひとに優しくて、
自分だけに厳しかった。



こんな言葉が浮かんだ。


すべてのひとは不完全で
そしてパーフェクトな存在。
そんな自分を生きていくのが
パーフェクト・レボリューションだね。


要は自分の人生
生き切るってことだ。



クマさんを演じたリリー・フランキーさん
すごいカッコよかった。



カッコよく描かれてるからじゃなくて
淡々とクマさんの日常を演じていて
それがカッコいい。


クマさん本人もびっくりするほど
忠実な完コピだったそうだ。





突破できない壁がある。
制限や障害を感じている。


そんなあなたぜひ観に行ってみて。
今上映されてる映画館はこちらです


その制限、その壁、その障害。
あなたのすごい味方かも。


「障害はわたしたちのためにあるんだよ」


そんな無限の可能性を、わたしも生きるよおねがい



photo by (C)2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会