いったい何万部売れたら
ベストセラーと言えるのだろう。
それを10万部とするなら
初めてベストセラーと言える本を出せたのは
勝てない相手がいたからかもしれない。
経歴も、ルックスも華やかなそのひとは
自分が初出版した出版社さんから本を出し
増刷を重ねていた。
わたしは当時
メールマガジンの世界では
少しはしられていたけど
どこに勝ち目があるのだろう。
というか負けてるし。
読者さんがそのひとではなく
わたしたちの本を手に取る意味は
どこにあるのか。
わたしたちは
思いがけない行動に出る。
今売れているそのひとの隣に置く本を企画した。
たくさんの恋愛のテクニックが載っている本。
しかしターゲットが違った。
たくさんの恋愛のテクニックが
載っている本を
読みたいひとがいることはわかった。
だけど・・・
売れっ子のそのひとの本じゃなく
わたしたちのような著者の本を
読みたいひとがいるとしたら・・・
容姿に自信があり
恋愛の世界で駆け引きができる
ほとんどのひとはそうじゃない。
自分を綺麗だと思ってもいなければ
駆け引きなんてできない。
そんなひとには
普通の男女が書いた
普通のひとにできる
恋愛テクニックの本が必要じゃない?
という仮説から始まった本は
見事に売れた。
そんな経験があるから
売れるときというのは
ひとり勝ちじゃなくて
その市場が盛り上がっているときだと思う。
ひとり勝ちしてるひとがいるなら
むしろチャンス。
隣に並ぶひとを目指せばいい。
だからなのかな。
それまで興味を持ったことがなかった
YouTubeに興味を持った。
キャリアもバックボーンも
人気も実績も安定していて
しかも人格者ときている
そんな王がいる場所に
飛び込んだひとがいた。
「日本一のユーチューバーになります」
誰がどう見ても大変そう。
だけどそこに果敢に挑む姿は
眩しく見えたが・・・
彼はその戦いに敗れ自爆した。
視聴者が40万人減り
活動無期限休止。
幕を自分で引いた。
万人ウケするキャラクターじゃないと自覚して
自らそんなキャラクターを演じていたというけど
信頼が戻る日は来るだろうか。
そんな中、ライバルは所属事務所を上場。
もともとその事務所の
ユーチューバーが上位を占め
彼はやっとトップ争いに
食い組み始めた矢先だった。
YouTubeの世界の悪のように
つまみ出された彼だが
惜しむ声が出始めている。
わたしは
彼と、彼の宿命のライバルの
YouTubeを毎日見るのが日課だった。
あれ以来
他のひとのYouTubeも見なくなった。
わたしにとってYouTubeという
場で繰り広がられる
ドラマがおもしろかったのだ。
いまは彼をネタにして
評論する動画がたくさん上がっている。
そういう意味では
YouTubeという場に活気があるのだが
批評はワイドショーのようなもの。
そこにドラマはない。
それぞれのひとが目一杯活動し
火花を散らしているのがおもしろいのだ。
誰もが無理というからこそ
燃えるのだと彼は言っていた。
火は、まだ消えていないだろうか?
つぐなうべきことをつぐない
反省するべきことを反省し
その火が再び点火される日を
わたしは楽しみにしている。
あなたの行きたい場所に
勝てないひとはいますか?
だとしたら
それはチャンスかもしれない。
勝てないあのひとの隣に並ぶことを
考えてみてください。
敗北感だけでしょうか?
ワクワクしてくる自分を感じませんか。
それはあなたの物語がもう始まっているから。
どんなひととして隣に立ちますか
そこにあなたのストーリーがあります
隣に誰がいても輝けるあなたのメディアをつくろう。
ストーリーメディアコンサルティング