あゆみです
初めて見たときから、彼は光を放っていた。
初めてみたのは、朝の情報番組で
いま売り出し中のバンドとして登場した時。
関西弁で、芸人さんのように話がおもしろく
歌った歌もおもしろい系でジャンル分けするならコミックバンド。
だけど、ボーカルの彼は、そこはかとない色気を放っていた。
その後、彼らはシャ乱Qとして「シングルベッド」をリリース。
彼は、あの時感じた彼らしい暗闇のなかの光を放っていた。
全国ネットとなりその後、プロデューサーとしても才能を発揮。
自らがスターになるだけではなく、モーニング娘。をブレイクさせる。
アーティストでプロデューサーのつんく♂さん。
お笑いを演じても、暗闇のなかでも光を放つ。
どこからでも光るひと
それが初めて見たときから感じ、いまも思う彼の印象だ。
http://image.www.rakuten.co.jp/asahi-record/img10503348237.jpeg
神さまはそのひとに越えられない試練をあたえないというけど
どんな場所に置かれても光を放ってきた彼から、ひとつの光が消えた。
「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」
わたしが初めて見た彼から色気を感じた理由、
それは華のあるルックスのせいもあったけど
何とも言えない物悲しい声のせいだった。
彼はその声で、全国ネットのスターになった。
その声はプロデューサーになっても
後進のスターにとって彼へのリスペクトとなっただろう。
彼は・・・
きっと命より大切と言っても過言ではない
その声を、失った。
http://www.barks.jp/news/?id=1000092087&page=4
それは、プロデューサーとして売れてるから
歌えなくなってもビジネス的には困らないよねなんて
片づけられるものではない。
彼はアーティストプロデューサーだ。
歌手としての感性で、プロデュースをしていた。
一本の指を失っても方向感覚を失い
歩くのが困難になるような喪失感が
あったであろうことは想像に難くない。
神さまは、どこまで彼を試すのだろう。
当日のことを淡々とつづったアメブロは25000いいねがついていた。
http://girlschannel.net/show_image/336208/15/1/
もしも、一番大切なものを失ったらどう生きていきますか?
そんな問いを、自分に突きつけてみたことは
誰でもあるのではないだろうか?
わたしはあります。
もしも文章が書けなくなったら、わたしはどうするのだろう。
話せたら、文章を書くように話せるひとになろう。
逆に、話せなくなったら筆談を磨こう。
心のどこかで、覚悟して仕事をしている。
あなたもそうじゃない?
http://girlschannel.net/show_image/336208/15/1/
彼には他の選択肢もあったかもしれない。
たとえば手術はせず、破天荒に生きること。
彼は、一番大切な声を差し出した。
決断は早かったそうです。
まもるものがあったから。
家族や、自分が育てる明日のスターをまもるため。
つんく♂さんとお子さんは現在筆談で会話をしているそうです。
3歳になる娘さんはみるみるひらがなが読めるようになっているとか
「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。みなさんと一緒です。
こんな私だから出来ること。こんな私にしか出来ない事。
そんな事をこれから考えながら、生きていこうと思います」
つんく♂さんは、母校である近畿大学の入学式をプロデュースしました。
つんく♂さんのメッセージがステージ上の画面に流されました。
http://girlschannel.net/show_image/336208/15/1/
一番大切なことを失う。
それでもなくならないものがある。
それは、魂。
つんくさんの言葉にも、ギターにも
アーティストでプロデューサーの
彼の魂が宿っていると思う。
たとえ、声を失ったとしても。
「なぜ、今、私は声にして
祝辞を読み上げることが出来ないのか。
それは、私が声帯を摘出したからです。
一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」
http://girlschannel.net/show_image/336208/15/1/
「いつかまた自分の声で言葉を発したい」
つんく♂さんは、周囲に伝えているそうです。
肺ではなく胃にためた呼気を逆流させて発生する
『食道発声法』という方法で、
日常会話に支障はない程度に声は出せます。
つんく♂さんはこの発声法の練習を始めているそうです。
「今はまだ歌うことは考えていない。話すために頑張る」
新しいつんく♂になるといったつんく♂さん。
何を失っても
自分が自分でなくなることは、ありません。
魂の輝きは、誰にも、どんな運命にも奪えない。
新しいつんく♂さんに、ますます注目していきたいと思いました。
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つんく♂はそれでも前を向く 15のツイートから読み解く日常讃歌
つんく♂さんブログ記事。コメントの数々にもぐっときます。