★ほかの誰かから愛をもらうことでは、あなたは一生満たされない | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

あゆみですドキドキ

「ほかの誰かから愛をもらうことでは、ひとは一生満たされない」
わたしが、心からそのことに気づいた出来事がある。

わたしには、結婚の約束をしたひとがいた。
そのひとは、5分ほどの電話を最後に、消息を絶ってしまった。

彼は、当時のわたしにとって理想のひとだった。
仕事ができて、スケールが大きく温かい。
彼の仕事はよくわからないけど
社長さんでひとに慕われているみたい。


それは、今思うと、わたしがなりたい人間像だったんだね。

彼はある刑事事件の容疑者となった。
彼が犯罪者になってもわたしは連れ添うつもりでいたけど、
彼は2度とわたしの前には現れなかった。

彼がいなくなり、わたしは
あなたには価値がないと言われた気がした。
これまでの時間はなんだったのだろうと思った。

「大変なことがあったのなら、
どうしてわたしを頼ってくれなかったの? 
わたしはあなたの支えになれないの?」

彼は、作家になるなんて思いもしなかった、
当時のわたしにこう言ってくれた。

「あなたは社会に出て有名になるひとだよ」

自分のことをみとめてもらえたからこそ、
その人がいなくなったら自分は価値を失ったと思った。

それから2年くらい、
わたしは立ち直ることができなかった。

そして社会復帰したとき、わたしは思ったの。

彼が持っていた魅力を、持っている人にわたしはなろう。

仕事ができて、スケールが大きく温かい。
そしてひとに慕われている。
いつも心のどこかに、そんな理想のひとの存在があった。

今のわたしがまわりのひとからいっていただく人間像は、
間違いなくわたしが見ていた当時の彼に重なる。

誰かを好きになったとき、ひとは相手に理想を求めてしまう。
その理想は、自分に欠けているところだったりする。

わたしは間違いなく自分に足りないところを彼に求めていた。
だから、彼がいなくなって、2年もの間、抜けがらになった。

だけど、彼に求めることができなくなったからこそ、
自分がそういうひとになろうと思った。
いなくなって初めて自分に目を向けたんだね。

そう、このときわたしは、痛感した。

ほかの誰かから愛をもらうことでは、
ひとは一生満たされないんだって。

それはかなしいことだったけど、同時に、

自分で自分を愛すれば、何があっても
自分のことをみたし続けることができるんだって、気づけたの。

彼が、いまどこでどんなふうに暮らしているのか、
わたしは知ることができない。
だけどわたしは勝手に、彼からチカラをもらい、
彼のおかげで、当時なりたいと思っていた自分になれた。

もう会えないひとさえも、あなたの味方にできると知ってほしい。

そのひとの愛は、あなたの中でちゃんと生きている。

あなたにかなしい思いをさせるひと、
あなたをうらやましがらせるひと、
理不尽な思いをさせるひと、
そしてもうあえないひと、

何かをしてくれるかじゃない、
あなたの出会ったひとのすべてが、
あなたの味方にできるんだ。

誰かがあなたの前から立ち去っても
あなたの価値がなくなるわけではないのです。

そしてあなたは、何があっても、
自分で自分を愛で満たし続けられる存在だと忘れないでください。

読んでくれてありがとう、またねドキドキ