★2003年12月、初出版、アマゾン1位。作家10年の軌跡 | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

「うそーーーー!」

 

出版決定?!

その話を聞いたとき

第一声はそれだった。

 

ケータイを持って

話しながらうちの中を

歩き回ったのを覚えてる。

 

自分がそこに

そんなに近づいていたなんて

 

思いもしなかったんだ。

 

 

あゆみですドキドキ

 

出版オファーは

一緒に活動してる仲間から伝えられた。

 

そのひととわたしは

数時間前に電話で喧嘩した。

 

メルマガを発行していた。

わたしはいかにして

10000部に行くかそのことで必死。

 

なのに一緒に活動してるそのひとは

ほかの発行者さんの応援が

楽しくてしょうがないみたい。

 

「そんなことより恋愛マニアのメルマガを

10000部にしなきゃ!」

 

そのひとはいった。

 

「あゆさんにも

もう出版の話が来てるんだよ。

そのためにいまいろんなひとの

応援をしてるんだ」

 

その時2時間くらい話したと思う。

 

わたしには納得がいかなかった。

 

そのひとは私が納得するまで

電話を切らなかった。

電池切れしてもかけ直してきた。

 

その数時間後

彼の言ったことは現実のものに

なったのだった。

 

「40年生きてきて一番うれしい紹介文です。

プリントアウトして、事務所の壁に貼りました」

 

わたしがメルマガに書いた

アマゾンキャンペーンの応援文。

その文章に感動してくださった方が

わたしを出版社さんに推薦してくれた。

 

「藤沢さんを抑えとかないと

よそから出版されますよ」

 

だけどだからって

出版できるってものではない。

 

いろんな条件が重なった。

 

その出版社には

わたしのメルマガをとってる編集さんがいた。

 

そしてわたしもノウハウに力を入れていた。

 

「愛されるしくみ」

 

それは、メルマガのコンテンツのひとつだった。

 

「魅惑と媚薬」というメルマガの中でも

ロジカルな恋愛ノウハウを

「超媚薬」と呼んでいた。

 

ビジネス系メルマガ発行者さんと

相互紹介を良くしていたから

ビジネス系男性読者さんも結構いた。

 

あるビジネスメルマガに紹介されて

700人の読者さんが増えた。

 

男性が読んでもおもしろい恋愛ノウハウ。

感情をロジックに解説すること。

 

不満を受け取りやすい順番に並べるとか

しくみ仕事術みたいな本が

はやる前から、そんなことを考えていた。

 

確かに、ひとの応援をしたことで

出版社さんに紹介もしてもらえ

コンテンツもブラッシュアップできていた。

 

初出版の打ち合わせには

編集さんが関西まで来てくださった。

 

「タイトルはやっぱりこれでしょう」

 

自分がつけたタイトル

「愛されるしくみ」が

本のタイトルになった。

 

愛されるしくみ/藤沢 あゆみ
¥1,260
Amazon.co.jp


もう時効だから言うけど

なんと横書きのエディタで

この本の原稿を書いた。

 

まえがき、あとがきは

出版社に缶詰になって

綾部市の田舎にいたわたしは

一週間に一回上京みたいな生活をした。

 

最後のあとがきは

文字通り出版社さんに泊まり込み。

 

地べたに寝ているわたしを見て

出社された編集さんは

ぎょっとされただろう。

 

出版のお知らせは

ひとりひとりメールした。

ブログはあったけど

フェイスブックもメーリングリストもない

 

メールをしていると

「あゆさんの出版、もちろん応援するよ」

そんな返信をくれたのは

この間アマゾンキャンペーンをした仲間だった。

 

アマゾンキャンペーンが文字通り

お祭りだったあの頃。

彼のアマゾンキャンペーンに

みんなが熱くなった。

 

誰に教えられることもなく

各々特典を出してブログを書いたりしたけど

惜しくもアマゾン2位。

 

自分のことのように応援したのを

彼は覚えていてそんなメールをくれた。

 

そんなわたし自身のアマゾンキャンペーン

当時わたしは

楽天ブログの女王とか

メルマガの女王とか呼ばれていた。

 

でも、自分の本を買ってもらうなんて

自分のエゴでしかないようなことを

みんなは楽しんでくれるのか

 

どうしたら楽しいと思ってもらえるか

それは今もコミュニティつくりの

原点になっている。

 

そこで、キャンペーンに参加してくれる人に

「愛されるしくみ普及委員会」のメンバーとして

好きなナンバーを選んでもらった。

 

100人以上の人が

集まってくれたらいいなという

願いを込め3桁にした。

 

そして、150人くらいの人が応援してくれて

アマゾンキャンペーンが始まったとたん

1位になっていた。

 

それは、あっけないという感じだった。

 

正直、メルマガを書き始めてから

出版までの道は平坦ではなかった。

だけど、その分いつ爆発してもおかしくない

限りなく大きなサイズに育っていたのだ。
 

 

目の前のひとに心を尽くしてると

悪いようにはいかない。

むしろいつの間にか

夢に近づいているんだよ。


 

ひとのために尽くしたから

自分にもいいことがあった

なんて意識しないようになったときにね。

 

 

この経験は

わたしの心の中に深く深く刻まれた。

 

 

「ネットという場で

わたしはゼロから本を出せて

こんなにたくさんの人に応援してもらえた。

これからはそれを返していこう」

 

わたしはそれを

 

「場に返す」

 

と言っていた。

 

メルマガ、ブログの世界で知られ

出版の夢を叶え

アマゾン1位になる。

 

ひとつの夢が結実した、2003年の冬だった。

 

だが・・・

描けていないことがあった。

 

それは・・・

 

自分の本が、本屋さんにどんなふうに並ぶのか。

 

ひとは、見たことがない風景は描けない。

 

初出版で、初版8500部。

アマゾンキャンペーンで700冊以上売れた。

それで増刷にならなかったのだ。

 

所詮ネットの人でしかないのか。

その無念は、意外なところにつながっていく。

 

(つづく)

 

正直この1年は

ブログの一記事で、書ききれないような

たくさんの思い出があった。

 

この頃どんな思いで活動をしていたのか

メルマガ で、さらなる裏話を書いてみるね。

 

よかったら、読んでください。

 

では、明日は2004年の話をするね、

 

読んでくれてありがとう、またねドキドキ