★2004年 恋愛マニア初出版!作家10年の軌跡 | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

初めて、有料メルマガを出したとき

読者さんは21人だった。

 

自分の書いた文章を

有料で受け取ってもらう

初めての経験。

 

チームのリーダーで

メルマガの編集長だったわたしは

みんなの書いた記事を編集して

配信する責任があった。

 

メルマガを出す週は

そのこと以外何もできなかった。

 

月315円のメルマガ。

まぐまぐさんに手数料を払ったら

読者さんひとりあたり180円の収入。

それを3人で分ける。

 

金額だけ考えたら

それは仕事と言えないかもしれない。

 

でも・・・

 

メールはただと思われていた時代に

メールにいかにお金を出していただくか

それを考えた経験は

間違いなく今に生きている。

 

あゆみですドキドキ

 

初出版をアマゾン1位で終えたわたしは

2月14日、バレンタインという日に

初セミナーを開いた。

 

当時、恋愛系でセミナーを開くなんて

珍しかったし 日本青年館なんて

今思ってもすごい場所だったので

 

出版して、初セミナーを開く。

そのセミナーには70人もの人が集まるという

 

なんだか、わたしは

「ブレイクした人」というものになっていた。

 

だけど、自分自身には

そういう実感はなかった。

 

それ以上に懸案事項があったのだ。

 

恋愛マニアで有料メルマガを出していた。

 

すごく濃いメルマガというのが売りだったけど

ぶぅちゃけ、読者さんは伸び悩んでいた。

 

その日、わたしたちは

初めて出会った。

 

作家ユニット「恋愛マニア」。

 

本を出しているのはわたしだけだったから

メルマガライターユニット。

 

恋愛マニアとして

有料メルマガを発行するチームでありながら

全員が顔を合わせたのは

その日が初めてだった。

 

わたしたちには

直接合わなければならない理由があった。

 

そう、これからメルマガどうしよう?

そのことと話し合うことになったのだ。

 

濃いメルマガというのが果たして読者さんに

喜ばれているのか

それを直接顔を合わせて確かめることになった。

 

実は恋愛マニアには

もっとたくさんの人がいた。

 

ネットから何かをしようとするひとも珍しい時代

個人サイトの常連さんたちで

何かをしようと集まった。

 

本を出せるとまでは思ってなかった。

だけどプロになりたいという意思だけはあった。

そのプロというのもライターになるとか

確固たる仕事像があるわけじゃない。

 

本を出したこともない横並びのみんなの中で

わたしはリーダーになり

みんなにプロになるためにやることを要求した。

 

ノウハウは50行以内で書くこと。

在り来たりの恋愛論は書かないこと。

何かの否定でやなく役に立つノウハウを書くこと。

 

それは、自分自身にとって

精度を高めることにはつながったけど

 

みんなからしたら

なぜあんたに上から目線で

言われなきゃならないのかと思っただろう。

 

例えば恋愛コンテンツといっても

ノウハウもあれば小説もポエムもある。

 

今でもみんなのありのままを

生かしてみんなでプロになる方法は

なかったのかと思うことがある。

 

今なら多分もっとうまくやれる。

何しろ電子書籍が当たり前に売られているし

文章といってもあらゆるものがある。

 

でも当時はノウハウじゃないと

生き残れないと思っていた。

 

結局恋愛マニアは3人になった。

3人体制になって、

メルマガもリニューアルしようと

言うことで集まったのだ。

 

京都駅が待ち合わせ場所だった。

 

極プレと言われ

濃い恋愛論が売りだったメルマガは

ミーティングが終わった時には

毎回30本の恋愛テクニックを掲載した

メルマガを出すことになっていた。

 

毎回10本の恋愛ノウハウを書く。

スクロールなしで読める長さで

最後にまとめを書くから

35文字33行でタイトルなどをのぞいて

本文28行、そんなルールを自分に課した。

 

月2回発行だった。

最初は10本のノウハウを書くのに

1週間はたっぷりかかったけど

そのうち10本のノウハウを

1日でかけるようになった。

 

わたしが今書くのが早かったり

ノウハウが枯渇しないのは

この時の経験のおかげだ。

 

そして、あるとき転機が訪れる。

 

有料メルマガが初月無料というのは

今では当たり前だけど

当時発行者の中から希望者を募り

最初はテスト的に導入されたのだ。

 

わたしたちはここに目をつけた。

「やりたいです!」と手を挙げた。

読者さんは100人台だったけど

恋愛メルマガは人気ジャンル。

まぐまぐさんには喜ばれ、応援していただjけた。

 

そこでわたしたちは

新規登録してくれた人たちに

プレゼントプレミアム(題してプレプレ)を

プレゼントした。

今で言うpdfファイルみたいなもの。

 

タダのものにタダでプレゼントする。

当時としては斬新な企画だった。

 

もちろん初月で解除する人もいるけど

気がつけば読者さんは10倍の

1300人になっていて

ランキングにも載るようになった。

 

3人で配分を割っても

普通に会社勤めするより

ちょっといいくらいの収入を得るようになった。

 

そしてわたしたちは夢を持った。

それは恋愛マニアで本を出すこと。

 

マニテクが150個集まった本を出すんだ!

 

恋愛マニアのテクニックだから、マニテク。

それが売れるかはわからないけど

 

私たちは明確に本を描けていた。

 

わたしたちはある日のメルマガに

企画書を書いて

それをいつものメルマガとして配信した。

 

「恋愛マニアは出版します。

 

といっても、まだ出版が

決まったわけではありません。

 

とにかく、出版することだけは決めました。

 

出版社の方がこれを見ておられたら

あなたに提出するつもりで書きました。

ぜひご連絡ください」

 

何度も見直し、配信ボタンを押した。

その感触は今でも忘れられない。

 

そして・・・

 

翌朝、パソコンを立ち上げたら

件名がメルマガタイトルにreのついた

メールが来ていた。

 

出版オファーだった。

 

明確に本を描けていたのは

編集者さんも同じだった。

 

A4のコピー用紙1枚に書かれた企画書。

 

軽いタイトルが書かれていた。

 

「モテ本!」

 

みんなが書いた恋愛ノウハウは

1000を超えていた。

 

人がプロになるとき、ひとつのことを

1000回やるというのは一つのガイドラインだと

わたしは思っている。

1000回やるには毎日やっても3年かかる。

 

わたしたちは数ヶ月で

一人50個の恋愛ノウハウを書き下ろし

 

恋愛マニアは、苦節4年?

ついに著者になった。

 

今でこそコミュニティリーダーという立場は

わたしらしいと思われるかもしれない。

 

自分でプロデュース?

ひとについていくのが大好きだった。

 

全くリーダーシップのないリーダーだった。

 

わたしは人に育てられ、環境に育てられ

ようやく自分の率いるチームで

プロとしての入口に立てた。

 

初めてリーダーになれた、そう思えた。

 

(つづく)

 

長いお話を読んでくれてありがとう。

 

ほんとう言うと、これでも

よそ見をしないように

必要最小限に書いてます。

 

メルマガ で、スピンオフストーリーを

書いてみようかな。

 

と言いつつ、ハァハァしてるけど

今とっても新鮮な気持ちです。

 

そう、ひとつのメルマガを書くのに

1週間かかったあの頃を思い出して

ブログや、メルマガ書いてます。

 

これからメルマガ書こうかな。

よかったら、読んでください。

 

では、明日は2005年の話をするね、

 

読んでくれてありがとう、またねドキドキ