あゆみです
ザ・バースデーの裏側、その第3回です
「そう、誕生日の本なら・・・」
「毎日は誰かの誕生日だし、誕生日が嫌いな人なんていない!」
3人は滝に打たれたように口々に叫びました。その瞬間、世の中にそれを超える本なんてないような気がしました。
592回目のモテゾーは
凍りつく空気【ザ・バースデーの裏側】
みんなは一気に前のめりになっていました。
そして、2人で本を書き、Nさんがそれを担当する・・・もうそれが既成事実のように話は進んで行きました。どんな体裁で本を作るかまで話は進み・・・
「では名言セラピーのような・・・」
と編集さんが言った一言を、わたしは見逃しませんでした。
「なんで・・・」
まだ書くと決まったわけでもないのに・・・。
「どうせ書くなら、お互いがこれまでに書いたものを超えたいんです。なんで名言セラピーなんですか?あ、自分の本じゃないから言ってるわけじゃないですよ。モテ誕生日本なんていわれてもうれしくないですから!」
空気が凍りついた。
し、しまった・・・ひすいさんはびっくりしたかな・・・3人の間に緊張した空気が流れた。と、そのとき・・・お店にある曲が流れたのです。
「レットイットビー」。
編集さんがリクエストしていた曲。
「あるがまま」
「なすがままに」
出版の神さまがいるとしたら、そのタイミングを選んでくれたのかもしれないと思います。
結局、もう企画が通ったかのように会は大盛り上がりで終わり・・・わたしはそのお店に、お気に入りのファーのショールを忘れるくらいエキサイトして解散したのでした。
(つづく)
読んでくれてありがとう、またね
ザ・バースデーの裏側