和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
着物を着て飲みに行くと
女将さんやママさんに
間違えられることが多くあるのですが…
先日も代行を頼んだら
行き先を言う前に
「大工町ですね(水戸の繁華街)」と
自宅にお願いします…
今日は女将さんの話を…
「おかみさん」と聞くと
飲み屋の女主人を頭に思い浮かべます。
また、結婚している男性が
「うちのかみさん」と
奥様のことを呼んだりします
男性のことを
「大将(たいしょう)」といいますが
対義語にしたら「女将」は
「じょしょう・にょしょう」と
読むのではないかと思いませんか
女将をなぜ「おかみ」と読むか…
それはお酒の造り方にあるのですよ~
また、お酒の話です
日本の酒蔵では
女性が蔵に入るのを嫌う風潮がありましたが…
「女」とつく文字が関係しているのです
「おかみさん」という女性の名称の語源は
お米を噛んで酒を醸していたことに
由来するという説があります
それは弥生時代の酒造りの方法の
「噛み酒」に由来するのです。
昔・・・
神への捧げ物であったお酒を造るのは
女性の役割とされていました
女性には男性とは異なる
特殊な神との媒介能力を見出していたことが
神への捧げ物である
お酒を造らせていたらしいのですが…
「噛み酒」とは
その名の通りで、炊いたお米を
口で噛んで造っていたようです
当時は一家の長は女性とされ
子育てから食材の管理
酒造りはすべて女性の役目でした。
その中でも
特に重要な役割であった酒造りの様子が
「女性が噛む」→「女噛む」→「おかみ」と
なったようですよ
美味しいお酒を造る女性を尊敬して
「お」つけて「おかみさん」と呼んだのですね
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会