昨日は、二十四節気の23番目の節気「小寒」でしたね。
小寒は「寒の入り」と言われ
これから更に寒さが厳しくなるころです
今日の天気予報は関東も雪予想が出ています
小寒から節分までの三十日間のことを「寒の内」といい
寒が明けると立春です春が待ち遠しいですね。
本日は【1月の花暦松】について話しますね
お正月には玄関に飾られるなど
古くから日本人に親しまれる「松」は
いにしえより現代にいたるまで
「天下泰平」「家内安全」「長寿」を願う
思いが込められています
常緑樹の代表である松は
縁起の良い木とされており
歳神様の依代(よりしろ)としても珍重されてきました
寒い冬にも耐えることから「長寿の象徴」ともされ
歳神様がその木に降りてくるのを
「待つ」ことから「マツ」になったとも言われています
松の花はいつ咲くのでしょう
一見・・・
松には花は咲いていないように見えますね
花は5月ごろに咲き
花後には「松ぼっくり」ができます
松ぼっくりが松の木に実るのは
秋から冬にかけて10月から12月です。
また、松は日本画にも多く描かれています
能舞台の大きな松の絵を見たことがあると思いますが
これは、一年中、緑で枯れることない「松」は
神の「依代」といい神が宿る木とされてきました
また、松が描かれているのは「鏡板(かがみいた)」といい
板ではなく鏡で
舞台の前に立っている松が
鏡に写っているという設定になっているのです
本来は、松に向かって舞うのですが
お客様にお尻を向けて舞うことはできません
そこで「あくまでも松に向かって舞っています」ということで
背景を「鏡に映した松」にしたそうです。
これは、昔、神社で能が演じられていたころ
境内の松に向かって演じていたからということのようです。
また、天女が羽衣をかけたとされる
「羽衣の松」も三保松原は有名ですね
華やかさはないかもしれませんが
冬でも緑を保ち寿命も長い「松」は
長寿を象徴する神聖な木とされているため
格付けの言葉の「松竹梅」でも
「松」が筆頭になったのではないかと考えています
また、新年を迎えるお正月に
門松や松飾りなど松をかざる風習や
「松の内」という言葉もあるので
一年の初めにくる暦にふさわしいのですね
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会