和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
本日は【心は見えないもの~心恋】について話しますね
子どものころ
正しい言葉遣いを身につけることは
身だしなみのひとつだと母に厳しく躾られました
なぜ正しい言葉を使わないといけないのかと
母に聞いたことがあります
母は「心は見えないでしょう
だから見えない心を伝えるときには
口から思いを伝える言葉を
出さないといけないのよ」と言いました
そのとき見えないものを
見えるようにするのが言葉なのだと
子ども心に思ったことを覚えています
そして、乙女心が芽生えたときに
好きな人を恋しいと思う「恋心(こいごころ)」と
「心」の「恋」と書いて
「心恋 うらごひ(うらごい)」と読む
美しい日本語があることに気づきました
「心恋(うらごひ)」は
心の中で悲しく思うことで、想い人に
「告白ができず心恋が長く続く」
恋心とは少し違い
秘めたる思いが伝わってきます
なぜ「心」を「うら」と読むのだろうと思ったときに
母の言葉の
「心は見えないものだから」を
思い出しました
日本語には
様々な「心」を使った言葉があります
「心の色」は
複雑な心模様を色彩になぞられた
味わいのある言葉です
心がけや心構えをすることを
「心化粧」と言います。
私もよく母に
「日ごろから失礼のないように心化粧しなさい」と言われたものです。
「化粧」と言う言葉には
「心づくろい」をする気持ちや
「心を改めて準備をする」状態が込められているのですね
日本語は素晴らしいです
見えない「心」を
美しい日本語で伝えたいですね
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会