乗り移られる | 本当にあった怖い話

本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

自分は今夏高校野球を引退しました。
その野球部室での話です。

練習が終わった九時ごろ、部室で自分を含む四人が残って雑談をしていました。
話はやがて怖い話にかわり、それぞれの体験した話をしていました。
自分は制服に着替え終わって椅子に座ってS君の心霊体験を聞いていました。
地元鹿児島で有名な心霊スポットの話の途中、S君が急に黙りこみました。
下を向いていた自分はS君の方に顔をあげました。
するとS君はボケッとした顔で自分の右側にある小窓を見つめていました。

「どうした?」
と聞いたら、そのままパイプ椅子に崩れるように倒れました。
みんな慌ててS君に話かけましたが、変な言葉をブツブツいっているだけで、目も開けず、汗をかいて、顔が真っ青でとても苦しそうです。
自分達は、S君の携帯をとりだし、S君のお父さんに迎えにきてほしいと連絡しました。
お父さんが来る間に、パイプ椅子でベッドを造り、S君を寝かせました。
やがて気分も良くなり、急いで部室をでようとしたとき、自分は一緒にいたO君に「何の話してて倒れたんだっけ?」と聞きました。
O君が質問に答 える前に自分で思い出し「あー公衆電話の話しか!」と言った瞬間、目の前に白い霧がでてきて、その霧がポーンと頭の右側から自分に入りこんで来ました。
すると風邪をひいて熱がある時みたいに頭がボーっとして遠近間がおかしくなり、強い吐き気に襲われ、部室前のドブで蹲っていました。
幽霊が乗り移つられた人は理解できると思いますが、まるで自分の体ではないと思えるようなダルさと、味覚や聴覚といった感覚がマヒした状態になります。
S君も霧が頭に入りこんで、男の人の声で「辞めてくれ!」と頭の中で聴こえたそうです。
次の日、線香を部室前に置いて、怖い話はしないようにしました。