神尾「東京クヮルテットを離れられた後の違うメンバーでの彼らの活躍は、嬉しく思っていましたか? それとも、もう離れ時点で自分とは関係ない? 」
原田「離れた当初は、なんだか未練もあったし、彼らの活躍に嫉妬もしたよ。でも、彼らはやはり素晴らしいし、今では嬉しく思っています。どのメンバーとも親しく付き合っています。」
神尾「禎夫先生と室内楽を勉強させていただいた時に、禎夫先生が幸一郎先生のファーストはユニークで、代わりがきかない、時々いなくて寂しかった、というお話をされていたのですが、先生も昔のクヮルテットととはとても変わってしまったと思いますか?」
原田「そうだね、特にチェロ(注:禎夫先生)が抜けて、本当に全く違うものになったけど、それは当たり前のことだよね。良いとか悪いとかじゃなくてね。」
神尾「先日、音楽の友のインタビューで、ジュリアード音楽院のドロシー・ディレイ先生は生徒を商品に仕上げるというような方針だったとおっしゃっていましたが、先生はクラシックは商業的であるべきだと思う? 他のジャンルの音楽とは違う? 」
原田「クラシックが閉鎖的になるのは勿論ダメなんだけど、クロスオーバーっていうのも(注: クラシックの教育を受けながら、ポップスやロック等の音楽を演奏したり、ジャンルを越えた活動をすること。 デイヴィッド・ギャレット、ケネディ、葉加瀬太郎等)あんまり興味ないんだよね。」
神尾「最初はクラシックを目指していたんだけど、途中からちょっと柔らかいほうにいくのとか…」
原田「それは、僕全然否定しない。クラシックでやっていけるのなんて本当に少数だしね。」
神尾「じゃあ、クラシックで充分活躍できるような技術、実力があったら、クロスオーバーにはいかずクラシックに留まってほしい?」
原田「うん。それは勿論。」
神尾「先生。一番好きなクヮルテットはなんですか?」
原田「ベートーヴェン作品131!」神尾どれが131かわからず。
神尾「一番好きなシンフォニーは?」
原田「ベートーヴェン全部ひとまとめでかなぁ」
神尾「先生は、どんな教師でいたいと思ってますか?」
原田「昔の日本の先生は皆怖くてね、アメリカに行って初めて人間として尊敬をもって接してもらったというか、それが凄く嬉しかったから、僕もそうありたいよ。パワハラとかしたくないよね。」
まだ続きます!?