広辞苑アプリ版のすすめ | もころぐ

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のんびり勉強しています_(:3 」∠ )_ 

広辞苑は知識の宝庫である。林修先生は大学時代に広辞苑を2回読んだという。

この広辞苑を使いこなすにはどうすれば良いのか。広辞苑には紙版とアプリ版がある。
辞書が好きな人は紙派が圧倒的に多いと思うが、自分は敢えてアプリ版をお勧めしたい。

アプリ版は、logovistaという辞書検索システムで動く。
色々な機能があるが、「全文検索」が非常に有用なのである。
例えば、八丈島に旅行で来たとする。全文検索で"八丈島"と入れると、【明日葉】【宇喜多秀家】など25件ヒットする。
明日葉は八丈島で良く採れる葉物で宇喜多秀家は安土桃山時代の武将で、関ケ原の戦いに敗れて八丈島に流された人物である。
このように、八丈島に関連する情報のうち、特に重要なものをピックアップして調べることができる。
つぎに、外来語の抽出である。例えば、"アラビア】"で全文検索を掛けると、【アカバ】など106件ヒットする。
紙の本だと一つ一つ探し出さなければならないが、アプリ版だと一発でリストアップできる。
アラビア語由来で日本語に入ったものを知ることができる。アラビア語を勉強するときに前情報として一通り読んでおくと学習がスムーズになるだろう。
他に面白い使い方として、"美味"で全文検索を掛けると、広辞苑編集者が美味と思ったものがまとめて出てくる(第七版では163件ヒットする)。
最初の【赤烏賊】は「アカイカ科のイカ。…主に加工原料や冷凍品用に漁獲される。肉は美味」と語釈が出ている。
広辞苑はちょっとしたグルメ本にもなるのである。

語源ネタを仕入れたいときは、"語源"、"由来"で全文検索を掛ける。
例えば、【象徴】は「symbleフランスの訳語。中江兆民の訳書…に初出。語源であるギリシア語symbolonは割符の意。」と出ている。
ギリシャ語の原文表記は難しかったようで、ラテン文字に翻字している。広辞苑では、ある程度の語源も調べてくれているのでありがたいことである。
また、出典で調べることもできる。
『吾輩は猫である』からの用例を調べたければ、これで検索を掛ければ44件ヒットする。
特に万葉集からの引用は非常に多く、4831件もある。
万葉集に収められている歌の総数が4500首程度と言われるので、広辞苑のなかにすべての歌が内包されているのではないかという程度である。

このように全文検索は優れているが、「後方一致」も十分に使える。
たとえば"蟹"で後方一致検索を掛けると、【油蟹】【越前蟹】など47件ヒットする。
日本である程度有名な蟹の種類が出てくるのである。専門書だと膨大な種類の蟹に圧倒されてしまいそうだが、ある程度の種類を知りたいというときは参考になるだろう。


参考文献

新村 出 編(2018) . 『広辞苑 第七版』 . 岩波書店