あけましておめでとうございます。
2025年もよろしくお願いします。
中東(パレスチナ)問題について、用語が混ざって混乱しやすいのでまとめてみた。
外務省:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/israel/index.html
地理的な理解
パレスチナ=ガザ地区+ヨルダン川西岸
東側は塩分濃度が非常に高いことで有名な死海がある。
西は地中海、南はアカバ湾を経て紅海が存在する。
聖地エルサレムはほぼ中央付近にある。
イスラム系の中にユダヤ系の国があり(=イスラエル)、その中にイスラム系の住む土地(=パレスチナ)がある。
イスラム→ユダヤ→イスラムと入れ子構造になっていることを理解する。
基本的にはイスラム教⇔ユダヤ教の対立である。
ユダヤ系:イスラエル、ヘブライ、シオニズム、嘆きの壁、バルフォア宣言
イスラム系:パレスチナ、ガザ地区、ヨルダン川西岸、PLO、ハマス、インティファーダ、フセイン・マクマホン協定
バルフォア宣言とフセイン・マクマホン協定の矛盾が事の発端となっている。イギリスのいわゆる「三枚舌外交」が原因。
PLOはパレスチナ解放機構:Palestine Liberation Organization の略。
PKO:Peacekeeping Operations と混同しないように注意。
エルサレムは三宗教の聖地が集結している。世界遺産でもあるが、唯一当事国が存在しない。
十字軍の目的地としても有名。
キリスト教:聖墳墓協会
ユダヤ教:嘆きの壁
イスラム教:岩のドーム
中東地域
イラク:フセイン、イランイラク戦争、クウェート侵攻、湾岸戦争、イラク戦争、シリア紛争、アサド政権
イラン:ホメイニ、イラン革命、イランイラク戦争
レバノン:ビズボラ
イエメン:サレハ、フーシ派
アフガニスタン:アルカーイダ、ビンラディン、アメリカ同時多発テロ事件、タリバン政権、イスラム国(IS)
イスラム教圏の中では仲が良いのかと言うと、そうでもない。
特にイラクとイランの対立は根深い。
イラクはアサド政権を巡って内戦が起きており、シリア紛争と呼ばれる。
また、イスラム教国家⇔アメリカ という対立も存在する。
アフガニスタンについてはこの構図の方が重要。
イラクは古代遺跡のウルクと語源が同じと言うが、恐らく俗説に過ぎない。かつてはメソポタミアと呼ばれた。
イランはアーリヤ人と語源が同じである。かつてはペルシャと呼ばれた。
古代(メソポタミア文明)と現代(イスラム教圏)では世界観が全く異なるので注意。
言語的には、イラクではアラビア語(アフロアジア語族)、イランではペルシャ語(インドヨーロッパ語族)で語族レベルの違いがある。
アフリカ
チュニジア:ジャスミン革命、アラブの春
エジプト::ムバラク大統領
リビア:カダフィ大佐
アフリカのイスラム教圏では長期独裁国家が多い。
チュニジアのジャスミン革命を機に民主化の波が訪れ「アラブの春」と呼ばれるが、
完全に民主化したのは結局チュニジアだけとなった。
パレスチナ問題とは切り分けて考えたほうが良い。
