伊豆七島 ~三宅島~ | もころぐ

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三宅島 2023/9/27

橘丸にて竹芝桟橋から出航。

さるびあ丸とは違い、ボーディングブリッジのようなものは使わずに地上から直接船に入る。

往路は特2等。平日で、3割程度が埋まっている印象だった。寝台は、さるびあ丸よりは多少広い。

出航してからすぐに寝はじめ、5時間ほどは眠れた。夜明け前に三宅島に到着。

錆ヶ浜港に入港。「錆」というネガティブな漢字が名前に入っているのは珍しい。例えば、神津島には「多幸湾」というのがある。おそらく、なんらかの理由があるのだろう。

待合所はとてもきれいだった。伊豆七島では一番きれいなのではないか。噴火の被害にあったときに、新しく建て直したらしい。ただ、中はもう少し椅子を増やしても良いと思う。 
自転車の貸し出しまで時間があったので、火山体験遊歩道へ向かった。少し距離はあるが、20分ほど歩くと到着。

溶岩の量に圧倒された。アア溶岩らしい。地学用語で、ごつごつとした溶岩のこと。なめらかなものはパホイホイ溶岩という。電子辞書で百科事典を調べると、だいぶ最初の方に出てくるので、小学生くらいの頃に知った用語である。説明によると、ハワイ語で「痛い」から来ているらしい。それは初めて知った。「アア」というのは、おそらく声門閉鎖音なのだろう。

阿古地区という場所だが、2003年に噴火して大部分が溶岩に飲み込まれた。直ちに避難し、犠牲者が一人も出なかったという。かなりすごいことではないかと思う。日本の災害は、地震や台風をイメージするが、火山の噴火も重大なものである。三宅島の噴火は20年周期で起こっているようなので、そろそろ噴火してもおかしくない。 

錆ヶ浜港の待合所に戻り、少しだけ仮眠をとった。自転車の貸し出し時間になったので、電動自転車を借りた。島を1周しても大丈夫なほど大容量のバッテリーを搭載しているらしい。
自転車を飛ばして、新鼻新山まで向かった。入口がとても分かりにくい。看板のようなものは出ておらず、google mapでも道が表示されていないので、航空写真を参考に道を探した。とても細い道が一本だけ浜まで伸びており、そこを進むと到達した。

1983年の噴火で一夜にして出来た地形らしいが、とても信じられない。最初の印象として、「火星に来たよう」。写真で見るよりも遥かに大きく、遠近感が狂う。自然の険しさに圧倒される。進入禁止の場所はないらしいが、崖から落ちたら大変なので手前で引き換えした。 
その後、さらに多くまで進み長太郎池まで行った。夏は良い海水浴場になっていそうだが、今の時期は誰もいなかった。泳げるかわからなかったので、海には入らず眺めるだけにした。 

途中、御蔵島が大きく見えた。島の周囲は削られていて、輪郭は丸く、なんとなく人工物のようにも見える。しかし、かなり大きいので、どことなく不気味である。

帰りに、昼食で海鮮を食べようとしたが、魚料理の店がほとんどないらしいのに驚いた。三宅島は火山の島で、魚についてはそこまで力を入れていないようだ。中華料理の店に入ったが、チャーハンがとてもおいしかった。油分があまりないが、香ばしく仕上がっていて食べやすい。離島で中華を食べるというのもまた良さがあると感じた。