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THE IMMIGRANT(22分)
監督: チャールズ・チャップリン
脚本: チャールズ・チャップリン
撮影: ウィリアム・C・フォスター
出演: チャールズ・チャップリン・・・移民
エドナ・パーヴィアンス・・・移民
キティ・ブラッドベリ・・・エドナの母
アルバート・オースティン・・・船酔いに苦しむロシア人/カフェの上品な客
ヘンリー・バーグマン・・・太った農婦/カフェの画家
ロイヤル・アンダーウッド・・・太った農婦の夫
エリック・キャンベル・・・カフェの大柄なウェイター
ジェイムズ・T・ケリー・・・船員/カフェの初老の客
ジョン・ランド・・・船員/カフェで代金を払えず追い出される客
フランク・J・コールマン・・・カフェのオーナー/船の航海士/博打打ち
トム・ハリントン・・・結婚登記所の役人
ウィリアム・ギルスピー・・・ヴァイオリニスト
ジャネット・ミラー・サリー・・・移民
◆ストーリー◆
移民船に揺られ、船酔いに苦しむチャーリーたち。
母親がお金を盗まれたと知ったエドナはひどく悲しんでいた。
それを観たチャーリーは、博打で儲けたお金をそっとエドナのポケットに押し込む。
チャーリーは、それが縁で、エドナと知り合う。
チャーリーは、一文無しであったが、道でお金を拾いカフェに入る。
そこで、エドナと再会するが、拾ったお金がニセモノだった!
困り果てたチャーリーだったが、そこに居合わせた画家にモデルとしてエドナが雇われることに。
お金を前借することができたチャーリーとエドナが向かったのは・・・
◆感想◆
これは、おそらく、チャップリンの作品の中でも有名な作品の部類に入るんでしょう。
オープニングからインパクトあります。
チャーリーは、船から身を乗り出し、いかにも船酔いして、吐いてるような感じなんだけど、実は、魚を釣ってるだけだったという・・・
あと、船が揺れて、チャーリーが右に左に流されるシーンは、船が動いてるのではなく、カメラが動いてるそうですね。
この作品は、当初は、移民の映画ではなく、パリの芸術家の映画になるはずだったらしい。
大野裕之氏の「チャップリン・未公開NGフィルムの全貌」によると、TAKE1は、カフェのシーンでチャップリンとアルバート・オースティンが上品な客としてツーショットで写っている。(大野氏の著書には、そのシーンの写真も載ってます。)
- 大野 裕之
- チャップリン・未公開NGフィルムの全貌
結構、役柄を変えたり、セットを変えたりして苦労したのがNGフィルムを見るとわかるようですね。
採用されなかったシーンに、チャーリーがカフェのお勘定が書いた紙(伝票)で、兜を折って、頭にちょこんと乗せ、怖いウェイター(エリック・キャンベル)を笑わせようとするシーンもあるみたい。
これ、使われてたら、日本人的には非常に面白かったんですが。
移民船の上から自由の女神を見つめる移民をアメリカの移民局の役人が、ロープでまとめあげて、整列させるというシーンがあるのですが、これは、痛烈な皮肉が込められたシーンであるとか。(自由の国アメリカなのに、移民たちはあっちこっち行かないようにロープでまとめられた。(自由を奪われた?))
アメリカに上陸後、カフェで偶然エドナと再会するのですが、おそらく、上陸したその日のうちに再会したと思われるのに、いつの間にかエドナの母親が死んだことになってるのは若干強引か?!
また、ラストも強引。
初めて来た土地で、結婚登記所の場所がすぐにわかるってのも強引。
もしかして、カフェの再会のシーンって、上陸したその日の出来事ではなくて、しばらくしてからなんでしょうか?!
どうでもいいことなんだけど(最近作られた映画ならどうでもいいことではないかもしれない。)、すごく気になる。
そういえば、この作品、チャップリン映画によく出てくる追いかけっこは出てこなかった。
追っかけこがなくてもチャップリンの映画は面白い。









