そう。おそらくは幼少時からの刷り込みで「寒い=悲しい」という図式が出来上がり、それが泣ける原因なのではないか。
邦画の戦争物が大好きな私にとって、私が十代の頃は至福の時代であった。
最初に強烈な印象を受けたのが、父に連れられてオールナイトでの上映に高校生と偽り入館して観た「八甲田山」。
寒かった。夏休みの終わり頃、外は暑い季節。冷房のせいだけではなく、心底寒かった記憶がある。
♪雪の進軍 氷を踏んで…
父と小声で口ずさみながらの帰り道は、夏の夜なのに少しも暑さを感じなかった。
それからは一人で行き、日曜などは朝から夕方まで(戦国自衛隊は最終上映まで)繰り返し見ることも多かった。
そんな中で「寒い=悲劇」は加速していく。
「八甲田山」は基本的にどこを切り取っても寒いのだが、「二百三高地」も大概だ。