ここで新たに設けられるのは、クラブだ。銀座のクラブのようなゴージャスな男達が集まるクラブ。本格的にミラーボールがまわったり、ベルベットのソファがあったりする。

そのなも「クラブ億万」。

なんだかいやらしい名前だがインパクトはある。

ここに入れるのはごく限られたひとだけ。
ここへ入ることをステータスとした世界がすでにこのセミナー会場でまわりはじめていた。

そこでは決勝にでた美女メス達と3位に選ばれたウルトラ美女メス達数名はそのクラブで飲み食いができる。一方美女以外他に誰がそのクラブに入れるかというと、オス達は年収が800万以上の人は無条件ではいれるが、それ以外の人たちはどうするか。
以下のような条件をクリアすれば入れる。

男女同伴、一人では無理。なおかつお金を払ってそこへ入ることができる。

ここで払うお金は本当のお金。もちろん自腹であり、後でかえってくることはない。
そしてオス達が払わなければならない。

その金額は5000円からスタートし,だんだん時間とともに値上がりする。
ちゃんと黒服に着替えた太めのスタッフが、門番としてそのクラブの入り口に立って、人を見て中に入れるか断るかを判断している。

ここで男女同伴というのは、メス達がうようよとしているセミナー会場。そこでクラブに入るためにオス達がちょうどいいメスを一人選び一緒にそのクラブに行くというシステム。

何がなんだかわからないが適当にかっこいい(かわいい?)メスを私は選んだ。
そして黒服の前のいくと品定めされて、さあ5000円はらってこれで入れるかとおもったら、メスがデブすぎて入れてもらえない。。。

そういう黒服だってもっと太ってるくせに。と内心思った。

おまけに黒服の前には何人ものカップルが長蛇の列になって品定めされるためにまっている。許可を得た人はそれでも数少なく、300人ものセミナー参加者がいるのにも関わらず、クラブの中は20名もいない。

この黒服の品定めはどうやらかなり厳しい。

オスがお金があり、なおかつメスがかわいいかを判断している。

なんという黒服だ。


でもこれがゲームなのだ。いや実習なのだ。

そしてこの実習はまだまだつづく。。。

ここで開かれたのは、ホテルの会場を目一杯使ってなんちゃってミスユニバース大会。

それもかなり本格的に。

300人が約40人ずつくらいにわかれ、8組くらいのそれぞれグループになり、その中から大会に出場するメスをオスが選ぶ。そしてそのグループ内で1位に輝いたメスが、8組それぞれの代表としてステージに上がり最終選考がある。そこで、3位までの候補者が選ばれることになる。

最終審査をするのは、本当の年収が多い順に選ばれたオス達10人だ。

ここでおもしろいのは、オスが年収の額で審査員として選ばれるかどうかという判断をされるということだ。
まずは年収800万以上の人が選ばれる。あくまでオスなので、本当は女たちであることを忘れてはならない。

ちなみに私は当時この審査員にはなれなかった。年収がそこまでなかったからだ。


また逆に、メスはユニバース大会で美しくないとステージにあがれないという現実を目の当たりにする。


前もって謝っておきたいが、私のお友達には本物のミスユニバース出身のお友達がいるのでこんなとんでもない変な大会が行われたと聞いたらおこられるかもしれない。

ここまで来ても当時は意味が全く分からなかった。

そもそもこの授業、始まる前にどういう流れかということをいっさい明かさない。

だからその場その場でスタッフの言うままに従い、女になったり男になったり、ミスユニバース大会が開かれたりする。

そしてユニバースが開かれると、メス達はお化粧をし、かつらをかぶる。おまけにドレスまで着て一芸を披露したりと自分をなんとかアピールしてグランプリの座をねらっている。

もちろんこれはリハーサルなんてものはなく、すべてなるようになっているだけだ。

よく考えてみると大の大人300人がメスオスいれかわってなんだか変な遊びをやっている。滑稽である。


そしてなんだかんだで、めでたく3位までのファイナリストが選ばれる。

これで終わりかと思いきや、ここからがこの授業の本当のはじまり。

ジョングレイの話はさておき、実際に体験するこのセミナーの実践編が問題だ。

これはあらかじめショックを受けて部屋に閉じこもってしまう人さえいると、スタッフに念を押され覚悟の上で全員挑んだ授業だった。
そんなことを聞くとますます気になってしまうではないか。
いったい何故、どうやってショックを受けるというのだろう。楽観的な私には関係のないことだとおもっていた。
ところがどっこい、私も実はショックを受けた一人だった。

なにがってよくわからないが、異文化をみてうけるカルチャーショックのような、異性になりきって初めて感じるセックスショックだったのだ。

どういう実践版かというと、簡単に言うと男は女になり、女は男になる。

「時をかける少女」でもあるまいし、まったくもってよくわからない。

最終的には、女と男が入れ替わることにより、女になってみないと分からない、男になってみないと分からないお互いの辛さや気持ちを体験するという授業。

私は実際にこの授業でいやというほど男の人の大変さや気持ちがよくわかった。

これによっていろいろ学び、結果として、昔に比べてだいぶ男性への気配りが上手になっているのは確かだ。

ではどんなかんじなのかというと....

まず300人もいる男と女は、まず男組と女組に自動的に分かれる。

そしてそこから男組には「あなたたちはこれから女です」と告げられる。そして女組には「あなたたちはこれから男になります」と告げられる。

催眠術でもかけるのかと思うがそういう訳でもない。そんな簡単に男が女になるわけないと思うのだが、これが不思議なことにだんだんそんな気分になるのだ。

女は声が低くなり、歩き方はがに股。一方男は内股で、高い声。まるでオカマのように無理矢理別の自分を作っている。

そして女になりきった男は、なぜだか決まりなのか全員上半身裸で体もくねくねして歩き、女になりきっている。
とにかく女になりきろうと精一杯女ぶっているので、かなり気持ち悪い。

一方男になった女は、洋服こそ着ているが声は今までに出したことないくらい低い声で、男らしく振る舞っている。「~だぜ」とか自分のことを「オレ」とか言っている。

みんな一体全体どうしたんだという光景だ。

ここから男が女になったのを 分かりやすくするためにメスと言おう。その逆で女が男になったのをオスということにしよう。

そしてそんなオスとメスがいったいこれから何をするのかというと、実はとんでもない大会が開かれることになっていたのだ。