秋はしづかに手をあげ
秋はしづかに歩みくる
室生犀星の月草、まさに今そこ。
日中はまだ30℃あって、車のエアコンは必須、だけど朝晩の風は確かに秋。
小さな秋、そうまだ大きくなく、広がりのない、小さい秋。
先週のお彼岸には、首にタオルを巻いて、汗ダクダクでお墓周りの草取りしていたのに。
猛暑の年は大雪になる、とか言う人もいて、秋が始まったばかりなのにもう冬の心配。
ジョーズのテーマソングと共にやって来る冬は大嫌いで、だけど年々激しく燃える夏も苦手になって来た。
ずっと25℃くらいが良い。
そんな土地に住みたい。
と、願う事数十年、結局ブツクサ言いながらずっとこの地に住んでいて、もうしっかりした根が張っている。笑
ゴタゴタしている件はまだ決着の見通しがつかず、始めの頃は気が病んで病院で点滴を受けたりしていたが、今は気持ちも幾分落ち着き、減った体重が1キロ増えた。
健常者と違って、この体に体重を増やすと言う事の大変さ、食べても食べても身にならず、なのになぜか下腹部なんかはポテっと感があって、もーどういう事?
で、また、どげんかせんといかん!と、ジムにせっせと通い翌日筋肉痛。
下腹部痩せで検索して、ほんまにこれでこのお肉なくなるんでしょうね、あなた!なんてブツクサ言いながら、YouTubeを観ながらのエクササイズ。
この夏は暑さのせいかお花がカラッカラで、プランターの花も早々にさようなら。
例年ならもう少し先まで楽しめたはずなのに、やっぱり何でも、ほどほどが良い。
園芸店に行ってもこれといって何もなく、少々寂しい気分。
先日は頼まれてパンを焼いたり、ラム酒に数日漬け込んだドライフルーツたっぷりのパウンドケーキを焼いたら好評で、また焼いて欲しいと言われ調子に乗って焼いてみたり、えごまの葉の醤油漬けを仕込んだり、料理ばかりしていたら飽きた。笑
で、次は、今年はバタバタ忙しくて出来なかったクラフトバック作りに入った。
まだ初心者なのでこの程度の出来、今年はもう少し極めたい。
来年の夏に向けてバックを作っているなんて、生きる気満々でいるみたいで、それがそのまんま私の本意ではないんだが、抗う事は手放したので、水が流れる如く身を任せている。
今生きているこの瞬間は、誰かが夢見た未来、今を生きられなかった人が描いた今この時間を私は生きている。
短い秋を楽しもう、無駄にする事なく。
秋はしづかに手をあげ
秋はしづかに歩みくる
かれんなる月草の藍をうち分け
つめたきものをふりそそぐ
われは青草に座りて
かなたに白き君を見る
