八つ墓村 2-1 | 田治見要蔵学

田治見要蔵学

金田一耕助学に対抗

「発端」(7-27P)。

要蔵と八つ墓村そのものについては、ほとんどここで語り尽くされてます。そして作品的には横溝はここで退き、以後の語りを辰弥が引き受ける形となります。なので津山ニアの中には、ここしか読まない人も結構いるとか。それもひとつの愛の形でしょう

まず冒頭で「鳥取県と岡山県の県境にある山中の一寒村」と場所説明が入ります。ちなみにこの出版芸術社版の巻末には、横溝によるエッセイがいくつか付いてるんですが、それによると[わざと「八つ墓村」の舞台を、津山事件のあった村より、はるか遠くへ外しておいた]のだそうで。

村は「わりに豊か」で、主産業は炭焼きと牛。千屋牛を褒めてます。フランチャイズ制というか、[村の分限者の買った仔牛をあずかって、一人前の牛に育て上げ、それを売った利益金を、定められた率で出資者とわけあう]形。村の分限者は東屋こと田治見家と西屋・野村家の二軒だそうです。

野村家については詳しい描写はたぶんないですね。田治見が庄屋の末裔なのは確かなんですが、野村は別に新興って感じでも、田治見と対立してる感じでもそれほどない。隠れキーパーソンって位置なんで、設定も隠しがちなのかもしれません。

森美也子はここに住んでるんですかね? 籍抜いてるくせに。このへんの詳細は改めて読まないとわからん