吉田司・山折哲雄の対談本。睦雄に関して、吉田の口から二度ほど名前が挙がります。ただ調子に乗って阿部定まで一緒くたにして話を展開させちゃうもんだから、山折に「うーんってなっちゃうな。それこそ猟奇的だね」などと一蹴されちゃいます。
賢治と睦雄に関していえば、田舎インテリ、ニート、結核、非モテ、シスコン、小説書いたが(少なくとも生きてるうちは)芽が出ず……と、割に共通点が多いのは確かなのですが。ただそれだけだとそれだけなので、繋げて話をするにはもう少し踏み込みが欲しいのは確かでしょう。
ほかでは乱歩と賢治の時代的性質的近さなんかについても語られてて、個人的にはそのへんが一番興味深かったですかね。あと二人が賢治の考えを極端だよね~と笑うとこありましたが、吉田はわかるけど山折がそこ笑っちゃ駄目でしょう。思想ってのは、極端まで考えなきゃ意味ないんだから