以前、さや香という漫才師について考察してみた。
話はかわるが、
ワタシが好きな作家に村上龍さんと村上春樹さんがいる。
W村上とか言われているけど、お二人は最強の作家だ。
龍派と春樹派にわかれたり、お互いの根強いファンがいる。
さや香はある意味、W村上みたいだなと思ったりする。
新山さん派と石井さん派がいたりする、さや香ファンの中にも。
龍さんと春樹さんの対談の本「ウォーク・ドント・ラン」の中で、
確か、春樹さんがジャズ喫茶を経営しているって話をしていて、
そのジャズ喫茶にいらっしゃるお客様が10人いたとして、その中で本当にこのジャズ喫茶を好きだなと思ってくれるお客様は1人か2人くらいなもんだ、
と言っていた。
それを聞いた龍さんは、
えー?1人か2人とかしかいなかったら、オレだったらいやになっちゃうなー、
的なことを言っていたのが印象的だった。
みんなに好かれたい龍さん。
まあ、そんなもんだよね、と言っちゃう春樹さん。
緻密で、小説の素材も万人受けするものでないけど、熱烈なファンをもつ龍さん。
読みやすさと人を引き寄せる力をバランスよく持つ春樹さん。
実はすごく繊細な龍さんと、
肝が据わっている春樹さん。
実はすごく繊細な新山さんと、
肝が据わっている石井さん。
熱くてエネルギー溢れる小説を書く龍さんと、
おだやかな波のなかにいるような小説を書く春樹さん。
熱いエネルギーの新山さんと、
ちょっと冷めた石井さん。
二人のもつ温度が違うから、世間はさや香を「不仲」という。
龍さんと春樹さんがお笑いコンビを結成したら、「不仲」って言われるかもしれない。
だって、二人は偉大な作家だけど、二人は対談でもおもしろかったけど、それはコンビではないから。
コンビだったらお互いの温度が違うから、たぶん、不仲コンビって言われるはず。
「不仲」はある意味、人間味がある。
仲良しコンビばっかりだったら、おもんないじゃん。
龍さんと春樹さんは3歳違いで春樹さんが年上。
新山さんと石井さんも3歳違いで石井さんが年上。
器用になんでもこなす春樹さんと石井さん。
器用そうに見えて、実は、不器用なところがありそうな龍さんと新山さん。
新山さんは龍さんぽくって、
石井さんは春樹さんっぽい。
ワタシの勝手な見解です。