新規クリニック名称の相談 その1 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

 

当院にバイトに来てる

 

呼吸器科の先生が

 

 

今度 開業するので どんな クリニックの名前がいいか 相談されました。

 

 

仮 に 田中先生なら

 

 

一般的には

 

田中呼吸器内科クリニック

 

ってなるんだけど 普通ですよねとの相談。

 

 

 

ただし 医療機関の 名称って 法律上制約があるんですよね。

 

 

糖尿病病専門として

 

当院が

 

 

もりぞの糖尿病内科クリニックって のは 多分認められません。(法的なものは変わるので今は分かりませんが)

 

 

 
糖尿病ってのを クリニック名に使えない。
 
 
でも 福岡で 糖質制限クリニックは認められていますね。
 
この辺は 役所に聞いてください。
 
 
 
 
それで その先生が考えたのが
 
 田中呼吸器風邪クリニック
 
 
 
風邪は 疾患が多いので 沢山来院してもらえるとの期待ですね。
 
風邪をいれてよいかどうかは 未確認です。
 
でも
これに対しては 私は大反対しました。
 
 
 
まず 第一に 当ブログ読者なら ご存知でしょうが。
 
 
風邪診療は 経営的に儲かりません。
 
 
判断料や 指導料が 算定できないから。
 
 
 
それと 風邪専門クリニックとしたら いけない最大の 理由は
 
 
季節変動です。
 
 
風邪は 冬に多い疾患なので
 
春とか夏とか 激暇してしまいます。
 
 
 
つぶれにくい
商売をする上での 鉄則ですが。
 
 
1 在庫は最小限とすること。(理想は在庫0)
 
2 季節変動が少ないこと
 
3 イニシャルコストをかけないこと。  ランニングコストも少なくすること。
  (理想は店舗を持たない)
 
4 人件費をできるだけ少なくすること
 
 
 
クリニックの場合
3は難しい。
 
 
4は 奥さんや夫 または親族を 職員とすることで 少し対応
 
 
1 は院外処方をにすること
 
 
 
ということで 2の季節変動は大きい。
 
 
皮膚科は 夏に多いし、 内科で 風邪だけ見てたら  冬に多い。
 
 
耳鼻科は 花粉症シーズンに 多いのが 一般的ですが。
 
 
糖尿病 ガン リウマチ 膠原病  喘息 COPD 高血圧 心血管疾患 脳血管疾患
炎症性腸疾患 甲状腺疾患 不眠症 うつ病 認知症
 
 
などは 季節変動が 少なめで 一年通して通ってくれるので。
 
経営的に安定します。
 
 
 
だから この当たりの 名前を クリニックに入れると 結構良いかなとは思ってます。
 
まぁ 私は えり好みするのはいけないと思うので 内科オンリーでいきます。
 
 
 
余談ですが。
 
目立ちたがりの ドクターは 自分のフルネームを クリニック名にしますよね
 
 
私は 自分の苗字いれただけでも 失敗したと思ってるのに フルネームなんて ありえまえませんね。
 


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