認知症患者さんにバリデーション | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

バリデーションとは

 

http://www.ninchisho.jp/nursing/06.html

 

 

認知症の人の経験や感情を認め、共感し、力づける

 

 

方法です。

 

 

 

介護施設では

認知症患者さんにバリデーションを

使ってもらいたいんだけど。

 

忙しい現場と

いまひとつなれない手法なので、なかなか 浸透しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイコンタクト

ミラーリング

タッチング

オープンクエスチョン

リフレージング(相手の言葉を反復する)

カリブレーション(共感する)

 

 

ミラーリングは 微妙な気がしますが

 

他は かなり有効と思います。

 

 

欧米から 来た手法ですが 共感する人種の日本人には

 

 抜群に効果的と思っています。

 

 

 

 

 例

Aさん  「あのヘルパーが来るといつもものがなくなるんです」

ケアマネ「あのヘルパーさんは良い方なのでそんなことしないと思いますよ」

Aさん 「私がうそつきだと言ってるのかね」

ケアマネ「そんなことはないんですが・・・」

 (心の中で) 「ボケてしまって困ったなぁ~」

 

 

 

バリデーションなら

Aさん  「あのヘルパーが来るといつもものがなくなるんです」

ケアマネ「そうなんですか、ヘルパーさんがくると物がなくなるんですね」

  リフレージング

Aさん 「困っているし、頭にくる。」

ケアマネ「そうなんですね。何がなくなったんですか?」

 オープンクエスチョン

Aさん「財布にお金、本、何もかもどんどんなくなる」

ケアマネ「何もかもなくなる。それはつらいですね。」

 リフレージング カリブレーション

ケアマネ「取られてないものはありますか?」

Aさん「少しはあるけど、そのうちにきっとなくなる」

ケアマネ「何もかも取られたらどうなりますか?」

Aさん「もう生きていけない、これ以上なくなると不安で不安で」

ケアマネ「そうですね。どんどんなくなったら不安ですね。」

 

 

 

Aさんは、取られた妄想の奥に

認知症進行による 不安が あるんですね。

 

不安や苦しみを共感する相手ができると

Aさんの感情を吐露することができるわけね。

 

 

 

だけど 介護者も 負担になるので

 

 徐々にね。広まるといいかなと。

 

 

 豊田議員には 到底無理な 手法だね。

 

 

 

 

 

 

 

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年中無休
もりぞの内科 
(12/311/11/2除く)
糖尿病診療
院長森園茂明
北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話:O93-611-5335
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