がん検診はどうして有害なのか? その5 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

 

と いうわけで

 

 

病理で もどきガンと 本物の転移ガンは現在分かりません。

 

私も分からないので 素人はもっと分からないです。

 

 

 

あっ 何度も言いますが、私の見解なので、一般の医師とは異なっていますよ。

 

 


もどきガンは放置してもいいし。

本物のガンは 基本かなり治りにくいので

手術しても それほど予後は変わらない。

 

 近藤医師はむしろ予後が短くなると言ってます。


ここは 私はVKT等で 治そうと試みてますが中々難しい。




むしろ 放置しても良いガンを過剰に診断して沢山治療する結果

治療死等による、がん死亡率があがるという 皮肉な結果と

 

厚労省のデータを見ても そう思うわけです。 

 

それで
ガン検診が有害と 言ってます。

 

 

 

 

実際のデータみてみましょう。

 

厚労省の発表で

 

 

●主要部位別の年齢調整率の近年の傾向

死亡男性増加膵臓
減少食道、胃、直腸、肝臓、胆のう・胆管、肺、前立腺、甲状腺、白血病
横ばい結腸、大腸(結腸および直腸)、悪性リンパ腫
女性増加膵臓、子宮、子宮頸部、子宮体部
減少食道、胃、直腸、肝臓、胆のう・胆管、甲状腺、白血病
横ばい結腸、大腸(結腸および直腸)、肺、乳房、卵巣、悪性リンパ腫
罹患*男性増加食道、膵臓、前立腺、甲状腺、悪性リンパ腫
減少胃、肝臓、胆のう・胆管
横ばい結腸、直腸、大腸(結腸および直腸)、肺、白血病
女性増加食道、膵臓、肺、乳房、子宮、子宮頸部、子宮体部、卵巣、甲状腺、悪性リンパ腫
減少胃、肝臓、胆のう・胆管
横ばい結腸、直腸、大腸(結腸および直腸)、白血病

 

 

 

女性乳がん 死亡率横ばいって なってますがあとのグラフみていただけたら 分かります。

増加してます。 

男性肺がんも 前立腺がんも  昔にくらべて圧倒的に増えてる感じするんですが・・・

(1995年と比べたら横ばいなのでそう書いてるんでしょうね)

 

1)がん死亡数

  • 男女とも、がんの死亡数は増加し続けている。
  • 2013年のがん死亡数は、1985年の約2倍。
  • がん死亡数の増加の主な原因は人口の高齢化。

その通りで 高齢化が一番の原因ですが。
がん検診による治療死が 加速させてると思います。
 

 


でも これは 今後少し改善すると思います。

 

ちなみに 部位別がん年齢調整死亡率の推移がこれです。





胃は ピロリ菌の減少  肝臓は ウイルス性肝炎の 減少により

大幅に 死亡率が改善しています。

 


ただし 私が 予想している 治療死が多い


乳がん 前立腺がん 肺がん は死亡率増えてます。


疾患自体が何らかの原因で増えているという可能性も否定できませんが。


治療死が 増えた結果 つまりがん検診の結果 死亡率が上昇していると考えるほうが 私は自然と思います。

 

 

 

 

 ただし その増加が 少し鈍化してやや減少傾向にはなってます。

 肺がん 前立腺ガン 直腸系ガンですね。

 それでも昔に比べたらかなり増えています。

 

 

 やはり 過剰診断に最近は気づいて 穏やかな治療を選択してきているんじゃないかと思います。

 

一番 無駄に治療してたのが 1995年くらいなんでしょうね。

 

 

まだまだ 乳がんは 増加傾向です。胸が大きいと、乳がん発生率はなんとなく増えそうなので、自然増加分もあると思いますが。

無駄治療もかなりあると予想しています。


 

 

 

 

1960年頃は 感染症で亡くなる方が多かったんでしょうけど。

 

現在脳心臓血管死も増えているので。

 

がん検診有効なら どんどん がん死亡率へるはずなんですが。

 

 

そうはなってないと 考えています。

  

でも ちょうど 昨日のお昼 NHKで

 

前立腺ガン検診のすすめ ってやってました。

 

えらい教授がでてましたが

 

 そのとき

 過剰診断 過剰治療は改善しつつあります。

 

 

と ぼそっと 言ってました。

 

過剰診断 過剰治療の問題があることは ちょっと

頭の良い医者なら分かっているようです。

 

今でも十分 過剰診断しているけど つい最近~20年前はほんと ひどかったと思います。

 

 

確かに ここ数年は 若干 改善している感じはあるけどね。

 

 

私の理論で合わないのは子宮ガンです。 子宮ガンは減少しています。

これはガン検診推奨派の方は、子宮頸がん検診のおかげと言ってます。

このガンだけが私の理論では合わないです。

先進国ではどこも子宮ガン減少傾向です。

ただし子宮頚がんは増加傾向です。

日本は欧米に比べて子宮頸がん検診率低いのに同程度の傾向なので、先進国にはなんらかの理由で 子宮頚がん増えてると考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 =================

年中無休
もりぞの内科 
(12/311/11/2除く)
糖尿病診療
院長森園茂明
北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話:O93-611-5335
=================
読者登録してね
アメンバーぼしゅう中ペタしてね
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村