がん検診はどうして有害なのか? その4 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

 

現在 ガンかそうでないか、つまり良性なのかは、

 

病理医による

 

病理所見が 絶対的な 権威を持ってます。

 

 

そろそろ 外科医で

 

「病理医が ガンというけど、私はこれは、成長したり転移するガンじゃないと思う」

 

 

って 出てくるんじゃないかと期待してますが。

 

今のところ そんな外科医は 私は知りません。

 

 

外科医は どちらかというと 切りたがりが多いと思います。

 

 

もどきガンは 私が 近藤先生の本読んで パクって使ってますが。

 

一般にはない 概念です。

 

 

現在の 病理医は

 

(もちろん我々の独断の見解ですが)

 

 

もどきも 本物も 顕微鏡で ガン と同一に診断されます。

 

 

だけど。 これをこの時点で 区別するのは今のところ無理のようです。

 

 

個々のケースでどちらかであるかを確実に知るには

 

数年後(一般的には 5年位)に 臓器転移がなければ もどき で

 

 

転移がでてたら 本物のガンということになります。

 

 

私が 病理医なら  この最初の段階で もどきか 本物か見分ける研究をしたかったです。

 

 

本来なら それを確かめるために。

 

 

病理で 早期がんと言われたケースを 放置群と 手術群に分けて

 

 

前向き試験を行わないといけないんですが。

 

 

 

倫理的な観点から この試験をするのは 無理です。

 

 

 

そのため 現在

 

お偉い病理の先生

 

ガン と いったら ガンなんです。

 

 

 その中に ニセモノのガンが多いことは 臨床医やってると

 

 分かるはずなんだけどなぁ~

 

 

ガンと診断されても 高齢や精神疾患等の理由で放置する例が 時々あって。

 

経過みていくと 全然大きくならないし転移もしないものもある。

 

 

 VKTで消失したガンもある。

 

 

 すると やっぱり 

 

 

もどきガンが 多いという近藤理論に親近感がわいてくる。

 

 

もどきガンが多い部位別で 私の独断と偏見では

 

 甲状腺がん  前立腺がんが

 

ツートップかな。

 甲状腺がんなんて ほとんど もどきでしょ。

 本物の甲状腺未分化ガンなんて検診で ピックアップ無理だし。

 (すぐに転移するので)

 

 次に 子宮頸がん 乳がん 胃がん などかな。

 

 

 肺がんも もどきあります。

 

 

本物ガン多めなのが 胆管がん すい臓がん 肝臓ガン

 かな。

 

血液のガンは ほとんど本物で こちらは 抗がん剤が有効なことがあります。しかも急な発熱とかで発症するので検診でみつかるのは稀です。

この場合放置しろとかVKTしろとは全く言いません。抗がん剤しましょう。

 

 

 

 

近藤先生によると 1950年に 早期胃がんと 言われている病変は 良性病変扱いでした。

 

欧米と日本の病理医で 良性と、ガン又はガンの疑いとどう診断するかという比較したら、日本の病理医のほうが ガン又はガンの疑いというケースが多いと思います。

 

つまり 日本で 早期胃がんは 欧米では良性病変と言われることもあるわけです。

 

 

それで今では私はVKTとかしたら これ消えることもまれにあるじゃないかと思ってます。

 

 

だけど 欧米でも 病変を放置したら どうなるかを確かめずに診断基準を決めてるので 真実は まだ 分からないです。

 

 

最後に 小ネタ書くと。

 

 

病理の所見は 英語で 書かれてきます

 

Adenocarcinoma, tud1,Group5

♯1-2 Invasive adenocarcinoma,tub1

 

 

 

なんて 感じで。 もっと 長いんだけど。

 

 

これだと ガン決定 なんですが。

 

 

最後に 追記文章が書いてありました。

 

最近は病理ださないので変わってるかもしれませんが。

 

 

この所見を 

論文又は、学会発表するときは、勝手にださないで

相談くださいみたいな感じの文言ね。

 

 

おい待てよ(キムタク風に)

 

 

患者さんに とっては この 病理所見一枚で

人生かかるほどの 大決定や 大手術するのに。

 

 

論文化するときは ご相談ください??

 

そしたら この病理所見変わる可能性あるのかな?

 

 

死ぬか生きるかの患者の決定権の 大事な紙なら。

 

 

それが 論文にでようが 海外発表されような。

 

 

どーんとこいやぁ~

 

 

俺は今の時点ではこれはガンと思う 

この患者さんの人生かかってるからね

このままどこに提出されても

なんの問題ない

 位の 気持ちで 

 

病理所見書いて 欲しいよね。

 

 

 

 

 

そんなコメント書いてるってことは

患者さんの病理所見 学会発表するときは 違う所見になるのかも。

 

って 思わない?

 

 あなたの早期がん 海外で論文発表されるときは 良性病変かもよ。

 

 

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年中無休
もりぞの内科 
(12/311/11/2除く)
糖尿病診療
院長森園茂明
北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話:O93-611-5335
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