1型糖尿病 例 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

今日は 典型的な1型糖尿病例 です。

(劇症1型糖尿病ではありません)

 


以前の検診で朝食前血糖正常でしたが



ここ数か月で 

 口渇 多尿 体重減少 若年

 


初診時

血糖 835

HbA1c 14.5%





photo:01
 
 


この時点では、ペットボトルケトーシスや 2型糖尿病の可能性もあるのですが


 

若い事と 肥満歴がないことより 1型が疑わしいですね。


 


治療は インスリン自己注射とりあえず開始します。


 



GAD抗体 測定すると




photo:02



 

 


GAD抗体 強陽性。





これで 1型糖尿病と 判断していいでしょう。

 



以前のブログにも書いた通り



自分にインスリンがどれだけでているか


すなわち 内因性インスリン分泌は 私の場合少し落ち着いてから測定します。


(高血糖時に測定すると低くでるので)




血糖が安定してきてから測定すると



photo:03



食後 血中 CPR1.1


と 内因性インスリン分泌は 結構保たれていますね。




ただし今後数年の スパンで だんだん 枯渇していくケースが多いです。




自己血糖測定は


photo:04





iPhoneからの投稿



揺れているように みえるかもしれませんが



1型糖尿病にしては 安定しています。


使用インスリンは

ヒューマログとランタス




完全内因性インスリン分泌が 枯渇したら、 頑張ってても 300位の血糖がでちゃいます。



割と安定している現在 ハネムーン期に近い状態かもしれませんね。



比較的 典型的な 1型糖尿病例です。





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もりぞの内科 年中無休
(12/31 1/1 1/2除く)
糖尿病診療

院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17

電話:O93-611-5335

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