劇症1型糖尿病の典型例 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。



私劇症1型なんです。


私劇症1型かも?




とか ネット上では いますが


結構 自称は違う人もいます。

 ときに なんちゃって糖尿病専門医が診ているときとかも(笑





劇症1型糖尿病は やっぱり 少ないです。



普通の1型糖尿病は もう少し多いです。


わたしでも 実際に自分で診察している劇症1型糖尿病患者さんは、これまでの勤務していた病院含めても 10人もいません。




まず 一点目のポイントは 血糖は高いが HbA1cが低いのが特徴です。


この患者さんは 血糖 618mg/dl ですが HbA1c 4.9%(JDS)  昔なので NGSPでなく JDSです。


HbA1c 9とか10% とかなら 劇症1型糖尿病っぽくないです。




photo:03



次に 早い段階で 内因性インスリンが 枯渇します。



下のように 内因性インスリン分泌 が 0になっています。



C-ペプチド 0.1以下



 

photo:01


そして GAD抗体が陰性


その他の1型の抗体(IA-2抗体等)も陰性。


普通の1型糖尿病は これが陽性ですね。





photo:02



上の採血の低Na 高K ですが これは普通の1型糖尿病でケトアシドーシスで入院する時と共通です。





ほかに アミラーゼやリパーゼなのどの 膵臓酵素が上昇しています。






そして 外来通院となっても 普通の1型糖尿病患者さんであるような ハネムーン期間もなく、血糖の上下が初期段階から激しく、コントロールが難しいです。




先行感染症や妊娠に関連して発症することが多いようです。




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もりぞの内科 年中無休
(12/31 1/1 1/2除く)
糖尿病診療

院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17

電話:O93-611-5335

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