江部先生講演会 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

日曜日 江部先生の講演会に参加しました。



ご報告です。





講演内容は、これまでの江部先生の本やブログを読まれている方なら  復習のような感じですが



血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド (別冊宝島 1902 ホーム)/宝島社
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一般向け講演なんですが結構 ドクターの参加も 多かったようです。




糖質制限を選択肢の一つとするドクターは 現時点では少数派ですが 着実に増えていると思うし、今後も減ることはまずないんじゃないでしょうか?



誰でも彼でも 糖質制限しなさいってことじゃないですよ。


 


肥満 2型糖尿病 ときに 1型糖尿病患者さんの 選択肢の一つで、私は最もよい選択肢と考えています。



江部先生も 患者個々の テーラーメイドの 治療になるでしょうと言われていました。



非常に 理論的な先生です。



今後は ドクターが 納得できるような本を書かれると言われていました。



私がもう少し若い頃なら 信者になっていたかもしれません(笑


カロリー制限派の糖尿病学会の お偉い先生の公演会の方が

「糖質制限なんてとんでもない、これまで、日本食食べてきたんだから、これがいいに決まってる。ガハハha!」みたいな、明確な根拠がしめされてない気がします。



実際、短期の血糖上昇に対しては炭水化物が主原因で、その抑制のためには糖質制限が有効なことは間違いない事実です。



問題は 長期予後ですが


糖質制限には 長期予後のエビデンスはありません。



しかし、炭水化物50~60%の糖尿病学会推奨の食事療法にもエビデンスありません。

 


 

 








講演終わって 質疑応答が 面白かったです。



Q1 ドクターからの 質問


糖質制限すると、初期に高LDL血症になる患者がいるけど スタチンは使った方が良いのか否か?





江部先生の答え、 本当に悪いLDLが高い時や家族性高コレステロール血症の患者さんは飲んだ方がいいい。 それ以外は飲まなくていい。 それに1年継続するとLDLも下がってくると。

みたいな感じでしたが、ちょっと前者の方が 色々難しい説明されていましたが忘れちゃいました。




ちなみに 私だったら、 糖尿病、高血圧、肥満、男性、喫煙等の、リクスファクターがない患者さんだったら、家族性高コレステロール血症の患者さんでなければスタチン飲まなくていいと言っています。

リスクがある患者さんなら、定期的に動脈硬化の評価をして、動脈硬化が進行性になるようだとスタチン内服勧めます。  卵を減らしなさいなんてことは言いません。





Q2 患者さんからの 質問


高雄病院に入院して 糖質制限をして抜群の効果を上げていますが、糖質制限を始めてから、下を向いた状態から上を向くと 立ちくらみのようになるようになりました。 糖質制限のせいでしょうか?



福岡から わざわざ高雄病院に入院する人もいるんですね。 私なら時間ないのでそこまで できませんが。




実は これ(ふらつき症状) 私も、高齢の方を中心に、 よく言われるので 江部先生の答えを楽しみにしていました。



江部先生の答え、脳に行く動脈が年齢によって硬くなっていて、そのために起きるようになった症状で糖質制限とは無関係だと思います。



私も 加齢による 変化と思うのですが、 結構 この愁訴言われる患者さんいるので 注意深く今後も頭に入れておかないといけませんね。





Q3 患者さんからの質問


高齢者の親に糖質制限をしてから、糖尿病はよくなっているんですが、筋肉が減ってきているんです。

ときに 米が食べたいと言われるのですが、制限しています。




実は これも 私も、よく患者さんから言われます。 糖質制限して 筋肉が減っていると。

筋肉が 減っていること どうしてあなたは分かったのかと ツッコミたくもなりますが(笑




実際には 痩せたことを筋肉が減っていると言われているんでしょうか?




痩せているのは 筋肉が減っているかもしれないし 脂肪が減っているのかもしれません。




江部先生の答え、 糖質(お米)は減らしますが、 その減らした分をタンパク質でおぎなってください。十分な蛋白質をとれば 筋肉が減ることはないと思います。



私もそう思います。 




その後 江部先生が言われました、 その患者さんは80才過ぎです。

 


もう お米が食べたい時は 食べさせたら いいんじゃないですか? って




私も 全くそう 思います。



高齢者には 私は 強い糖質制限は してないので、江部先生の 答え聞いて安心しました。



 

特にやせ型の高齢2型糖尿病患者さんに スーパー糖質制限なんてしたら、他の病気になっちゃいそうです。



もちろん しっかりしたモチベーションの高い高齢者ならOKですが。





なんて 感じで 明日は 当院通院中の、高齢者糖質制限例を アップします。






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もりぞの内科 年中無休
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糖尿病診療

院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17

電話:O93-611-5335

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