薬と言えば
飲み薬が 一般的ですが
貼り薬というオプションもあります。
貼り薬で有名なものは？
痛み止めの貼り薬ですね。
痛み止めの貼り薬？
そう 世間では 湿布と呼ばれています。
この湿布（サロンパス等）は 実は日本だけ 馬鹿みたいに売れてますが海外では ほとんどありません。
２０１２年の世界薬 売上ランキング
では当然ベスト１００の圏外の湿布ですが
日本の売上ランキングでは 久光製薬のモーラステープ群が 堂々第５位となっています。
サロンパスパワーです。
ちなみに １位は あの ディオバンですが、来年度は ぐんと落ちるでしょうね。
３位ブロプレス ４位オルメテックと 日本では ＡＲＢが上位を占めるという
相変わらずの ガラパゴスぶりを発揮しています。
６位に 糖尿病薬 ジャヌビアが入ってます。これは世界的にも売れてます。
話を戻しまして
そのほかの貼り薬で 有名なのは
ホクナリンテープでしょう。
風邪ひいて 咳のある子供によく処方されます。
ホクナリンテープはジェネリックありますが 張り付き具合が違うので当院では基本先発使っています。
麻薬も 貼り薬があって、食事ができなくなった患者さんのオプションとして重宝されています。
最近では 認知症の薬にも貼り薬がありますが、これはあまり売れないかなって予想していましたが 案の定あまり売れていません。
そんな状況の中。
もうすぐ 過活動膀胱の 貼り薬が新発売されます。
ネオキシテープ
過活動膀胱といえば
おしっこが我慢できない おばあちゃんが イメージですね。
１ 外出するけど 外出先でおしっこがでそうになったら困る人。
２ 夜間に何度もおしっこで 起きちゃって困っている人。
３ 夜間に何度もおしっこの訴えがあり 施設や家族の介護者が困っている。
こんな患者さんが適応となると思うんですが
１ ２は 内服薬が簡便で十分でしょう。
この 貼り薬が 出番となるのは ３のケースでしょうか。
３だと 多くの患者で 認知症があると思います。
認知症に いくら膀胱選択性が高いと言っても 抗コリン剤は 私はできるだけ使いたくないです。
コリン作動薬のアリセプトと併用なんて絶対したくないです。アクセルとブレーキ同時踏み みたい。
と いうわけで
私の この薬の処方スタンスは、様子見、希望者のみ処方。
です。
すでに １名希望者いますので 処方しますが、
積極的には処方しません。
だからこの薬
売れ行きも 伸び悩む と予想しますが どうでしょう？ 結果は１～２年後に考察しましょう。
別業界ですが アルコールが好きな私は
オールフリーなんていう ビールもどきのジュースなんて売れないと思っていましたが 実際は沢山売れて私の予想が外れました。
この薬 予想と実際がどうなるか。 それも楽しみながら動向をみていきます。
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糖尿病診療
院長 森園 茂明
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