糖質制限の評価 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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糖質制限食の長期的影響 (メタアナリシス)
[投稿日] 2013/1/27 [投稿者] 能登 洋
[発表場所] 学会(PLoS ONE 8(1): e55030, 2013 及び 第47回日本成人病(生活習慣病)学会 )
[発表年] 2013年

糖質制限食による死亡・心血管疾患リスクの検証:メタアナリシス

国立国際医療研究センター病院 糖尿病・代謝・内分泌科 医長  能登 洋

・PLoS ONE 8(1): e55030, 2013 掲載

・日本成人病(生活習慣病)学会 優秀演題賞受賞


【目的】
糖質制限(低炭水化物)食は短期的な体重減量や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されているが,長期的なアウトカムや安全性は不明である.我々は低炭水化物食による死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った.

【方法】
Medline・EMBASE・ISI Web of Science・Cochrane Library・ClinicalTrials.govによる2012年9月12日までの検索とその該当文献中の引用文献から適切な研究を選択しメタアナリシスを行った.

【結果】
全9件の論文がメタアナリシスに選択された.総272,216人(女性66%, 総死亡15,981人)の全死亡リスクは低炭水化物食遵守者で有意に高かった(調整リスク比1.31, 95%信頼区間1.07 - 1.59, p=0.007). 総249,272人(女性67%, 心血管疾患死亡3,214人)の心血管疾患死リスク(調整リスク比1.10, 95%信頼区間0.98-1.24, p=0.12)および総220,691人(女性100%, 心血管疾患罹患5,081人)の心血管疾患罹患リスク(調整リスク比0.98, 95%信頼区間0.78-1.24, p=0.87)には低炭水化物食による有意なリスクを認めなかった.また,低糖質・高蛋白質スコアを指標として分析した結果もほぼ同様であった.

【結論】
低炭水化物食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加することが示された.


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糖質制限に反対派の意見の M3.com のコピペです。


面白いのは この意見への 医師の評価です。

  


コメントはあまりないのですが

かなり 低い医師の評価になっています。 


やっぱり 実際に患者診てる医者は 分かっているんでしょう。

  

今の糖尿病の従来の食事療法より 糖質制限の方がいいってことを。







ただし 私は 糖質制限絶対派ドクターがいうほうど 糖質制限が完璧な糖尿病の食事療法とも思っていません。  


糖質制限も それなりのデメリットもあります。

 


 

 普通の患者さんに説明するときは、マイナス面も話しておいた方が 理解されることも多いと思います。

 





糖質制限のデメリットも のちに書くと思いますが、血糖値を上げるのは糖質であることは間違いありませんので


糖尿病治療の 食事療法の本流は 糖質制限をベースにした方がいいじゃないかと考えてます。



運動療法も  もちろん大事です。



薬物療法も 補助的にすばらしい効果を発揮します。



それらを組み合わせて より良い 糖尿病治療人生を送りましょう。


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