- 臨床医は次のいずれかの条件を有する，ケトーシスあるいは糖尿病ケトアシドーシスを有する小児2型糖尿病患者および1型・2型糖尿病の鑑別がはっきりしない患者に対して，通常通りインスリン療法の開始を行うこと
a）随時血糖値が250mg/dL以上
b）HbA1cが9％（NGSP値，JDS値では8.6％）を超える場合 - 上記以外の全ての症例に対し，臨床医は小児2型糖尿病を診断した時点から食事，身体活動を含む生活習慣是正プログラムの開始，および一次療法としてメトホルミンを開始すべき
- 臨床医が3カ月ごとにHbA1cを評価し，自己測定血糖（SMBG）値あるいはHbA1cに基づく目標値に到達しなかった場合，治療を強化（血糖測定回数の増加および薬剤の投与量あるいは種類の変更と定義）することを提案（suggest）する
- 以下のいずれかの条件がある場合，臨床医は患者にフィンガースティック法によるSMBGを勧めるよう提案する
a）インスリンまたは低血糖リスクのある薬剤を使用している
b）糖尿病治療のレジメンを開始あるいは変更した
c）治療目標に達していなかった
d）治療の必要な疾患にかかった場合 - 臨床医は小児2型糖尿病の食事あるいは栄養カウンセリングにおいてAcademy of Nutrition and Dieteticsが発行する“Pediatric Weight Management Evidence-Based Nutrition Practice Guideline”の内容を取り入れることを提案する
- 臨床医は小児（children and adolescents）に対し，1日60分以上の中等度～強度の運動の他，娯楽目的のテレビなどの視聴時間を1日2時間までとすることを勧めるよう提案する
==
米国小児科学会が小児2型糖尿病ガイドラインを発表しました。
アメリカ ではこの30年で小児の2型糖尿病が激増
新規糖尿病の3例に1例が18歳未満で診断されているとのデータもあるそうです。
大変ですね。
流石に 日本では そこまでないですが
私が小中学生の頃は 肥満の人は４０～５０人のクラスに１人位でしたが
今は 明らかに 増えてますよね。
当院では 現在１０代の１型糖尿病患者さんは いますが ２型糖尿病はいません。
10代発症 ２型糖尿病も 1%以下です。
勤務医時代も あまりみたことなかったです。
やっぱり アメリカほどは いないと思います。
総カロリーの摂取過剰が問題なのか 糖質の過剰摂取のためか 分かりませんが
運度不足より、食事の問題が大きいと考えています。
上の アメリカの指針では
メトグルコか インスリンを使え！ って事ですが
私は インスリンを使うのはどうかな？って思います。
１０代で 超肥満して２型糖尿病発症する患者さんは なかなか食事指導や運動指導も難しいケースが多いとは思うのですが
使うとしてもメトグルコでしょうね。 αＧＩを入れてもいいかもしれません。。
１０代に 糖質制限するかどうかは 私自身迷ってます。
幸い今当院には いないんですが
もし来院すれば？
本人や 母親と 相談して、 一緒に考えて どうするか決めます。
総カロリーを控えるか 糖質制限するか 運動量を増やすか。
本人ができそうな 治療法をみんなで一緒に、ケースバイケースで考えます。オーダーメイド治療ですね。
メトグルコも内服してもらうと思います。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
コメントは現時点では
批判的なものも含めてすべて公開しています。
(一応私が見てから公開するのでタイムラグあり)
可能な時はコメント返します
メッセージは受信拒否設定しています
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
もりぞの内科 年中無休
(12/31 1/1 1/2除く）
糖尿病診療
院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話：O93-611-5335
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
- 必ずうまくいく!気管挿管―カラー写真とイラストでわかる手技とコツ (ビジュアル基本手技 1)/羊土社
- ￥4,725
- Amazon.co.jp