Management of Hyperglycemia in Type 2 Diabetes: A Patient-Centered Approach
Diabetes Care June 2012 vol. 35 no. 6 1364-1379
http://care.diabetesjournals.org/content/35/6/1364.ling
===
糖尿病患者さんの
最大の 指標
ＨｂＡ1ｃ
ですが 何％がいいか？
その昔 低ければ低いほどいいと 言われていましたが・・・
今でも 糖尿病手帳には
ＨｂＡ1ｃ（ＮＧＳＰ）
6.2未満 優
6.2～6.8 良
6.9～7.3 可 不十分
7.4～8.3 可 不良
8.4以上 不可
これみると 患者さん 一生懸命 せめて ７％以下にしようと頑張っちゃいますね。
でも 最近 そうではないことがわかってきました。
特に ＳＵ剤とか インスリンとか使って そんなに下げちゃダメって
特に 高齢者はね。
低血糖 起きちゃうから。
低血糖起こさずに ＨｂＡ1ｃどんどん下げればいいんだけど、それはとっても難しいから。
上は ２０１２年１０月のドイツ ベルリン で行われた 欧州糖尿病学会の ２型糖尿病の新ガイドラインです。
Diabetes Care っていう 臨床糖尿病の一流誌です。
平均余命が長く 心疾患の病歴がなく、低血糖を経験したことがない人では ＨｂＡ1ｃ（NGSP） ６～６．５％という目標で日本の目標値と同じ程度ですね。
一方 ６５～７０歳より高齢の場合は 低血糖リスクが多く、多剤薬剤による副作用リスクも高いため
目標値は なんと
ＨｂＡ1ｃ7.5～8% です。 日本のガイドラインでは 不良 となっているレンジです。
ヨーロッパもアメリカも日本より対応速いですね。
高齢者は なんとびっくりＨｂＡ1ｃ８％でもいいというガイドラインです。
日本の医者は 一部の糖尿病専門医以外は あまり知らないと思います。
眼科の先生は 大体しらないので、ＨｂＡ1ｃ８％なんてみたら 怒られちゃったりします。
だから
おばあちゃん おじいちゃん 必至に 医者から言われてインスリンうって
薬飲んで ＨｂＡ1ｃ６％位にして 満足してるけど 逆に命縮めてるケースもあるんですね。
年齢 体重 合併症 内因性インスリン分泌能 食習慣 運動習慣 性格 生活環境 仕事 使用する薬 等でＨｂＡ1ｃの目標値は 大きく違ってきます。
低ければいい ってもんじゃないですね。
余談ですが
最近 欧米のいいこと言って、日本は遅れているって 感じのブログ内容多いですけど
私は 日本の医療の方が総合的には優れていると思っています。
彼ら（欧米人） には 細やかさがないです。
個々に対しての 細かな対応 それは 日本の方が上回っていると思います。
私も 欧米ドクターに ジェネラル医療で 負けたくないです。負けず嫌いなので。 頑張ります。
この次は 変わってきた イギリスの医療ってのを書きます。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
コメントは現時点では
批判的なものも含めてすべて公開しています。
(一応私が見てから公開するのでタイムラグあり)
可能な時はコメント返します
メッセージは受信拒否設定しています
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
もりぞの内科 年中無休
(12/31 1/1 1/2除く）
糖尿病診療
院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話：O93-611-5335
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
