高血圧治療 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

高血圧治療

現在世の中では。

 若者は 降圧不十分 高齢者は 過度降圧になっている事が多い気がします。



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当院で、随時血圧130~140/85前後 程度なのですが

 

 

デイサービス等の介護施設で、血圧を測定すると、 180/100とか 時に200超えるとの事で

降圧剤を増やしてくれっという 施設からの要望は実に多いです。

 たぶん興奮しているんでしょうね。

 
 


そのままの治療でいいと思うのですが、施設スタッフも家族も降圧剤増量を強く希望される。

 

 

まぁ それじゃ と増量する病院はかなり多いのでは?

 

 

私も気が乗らないのですが、増量して、その後、24時間血圧計を測定してもらいます。

 

 


年中無休 もりぞの内科 院長ブログ                                  あなたの主治医になりたいです


ごらんの通り 過度降圧ですね。

 

 


説明して、降圧剤減量するのですが、

 

 

なぜか 数日たったら、 やっぱり又血圧高いですなんて言って再来されるケースも多いです。

一時的な血圧上昇はそれほど心配しなくていいと思うんですけど。

  

 

高いのは 一時的なので、心配いらない、むしろ過度降圧の方が怖いと言っているのですが・・・


 

 

どうも 年をとると  血圧上昇→血管切れる みたいな イメージが強くついているんでしょうね。

 

 

過多降圧で、お風呂で意識消失、夜間や早朝 トイレで転倒の方が多いのに・・・

(これで死亡も少なくないです。特にお風呂。)


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次にもう一例

photo:02



夕方から 起床までは 血圧低いですが

 

 

日中 血圧高値です。

 

 


こんな 患者さんには 半減期の長い今日本で一番売れてる ARBなんて投与すると


夜間の過度降圧になりそうです。

 

 

半減期の短い 降圧剤を朝だけ開始することにしました。

 

 

やっぱり 24時間血圧計は 高血圧治療に必須な感じはします。

 

 

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もりぞの内科 年中無休 (12/31 1/1 1/2除く)
糖尿病診療

院長 森園 茂明
TEL093-611-5335  FAX:093-611-5885

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