ワクチン接種再開 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

ワクチン同時接種 2種、来月から再開へ 厚労省「安全性問題なし」

2011年3月25日 提供:毎日新聞社


ワクチン同時接種:2種、来月から再開へ 厚労省「安全性問題なし」



 厚生労働省は24日、他のワクチンと同時接種後の死亡報告が相次ぎ、3月上旬から一時見合わせていた小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンについて、4月から接種を再開する方針を決めた。心疾患など重い持病がある乳幼児については単独接種も検討し、同時接種が必要な場合には医師の判断で実施するとした。

 24日の専門家検討会で、追加報告された2例を含む計7例の死亡例を検証。このうち6例で解剖が行われ、死因は感染症や乳幼児突然死症候群などの可能性が高いと報告された。いずれも接種と死亡との明確な因果関係は認められず、ワクチンの安全性に特段の問題はないと判断した。

===

この文章だけでは


  

ワクチンの危険を厚生省が隠蔽した。

  

なんて風に一部の人は 思うかもしれないので、もう少し危険性と有用性のどちらも書くべきだと思います。

  


その上で 接種したい人は 接種して、接種したくない人は、しなかったらよいと思います。

  

==

肺炎球菌(以下引用)

この菌による髄膜炎は、年間200人くらい発生しています。肺炎が12,000人、この他、重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症も起こします。これに引き替え、欧米では 2000年頃から子どもにも有効な小児用肺炎球菌ワクチンが使用されて、かかる子どもが激減しています。

細菌性髄膜炎を起こすような場合でも早期診断は難しく、その後にけいれんや意識障害が始まってきます。診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難です。ヒブによる髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が少し高くなります。亡くなる方が10%前後、後遺症率は30-40%くらいです。

ヒブ感染症(以下引用)

ヒブ感染症(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型感染症)による感染症です。この菌がのどから入って、脳を包む髄膜(ずいまく)、のどの奥の喉頭蓋(こうとうがい)、肺などに炎症を起こします。欧米ではかかる子どもが多かったのですが、1980年代から小さな子どもにも有効なワクチンが開発され、それを全員に使用した結果、この病気が約1%に減少しました。
日本ではかかる子どもは少ないと言われてきましたが、よく調べると、年間約600人が重いヒブ感染症、特に細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)になっていることがわかりました。日本では毎年約千人が細菌性髄膜炎になっていますが、60%がこの菌によるものです。これは、日本の予防接種制度が全体に遅れていて、ヒブワクチンが定期接種に組み込まれていないためです。

ヒブが脳を包む膜に直接ついて、脳の中にも膿が貯まったり(膿瘍)、脳脊髄液(のうせきずいえき)が増える水頭症になることもあります。病気の始まりはかぜなどと区別がつきにくく、血液検査でもあまり変化が出ません。このため診断が遅くなりがちです。その後にけいれんや意識障害が出てきます。そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難です。亡くなる子どもも5-10%いて、脳の後遺症が30%くらいに残ります。のどの奥に起こる喉頭蓋炎でも大変重症になり、死亡することも少なくありません。


==


一番最初の記事では、ワクチンと死因とは関係ないと言われていますが、私は関係あるかもしれないと思います。 


ワクチンによって、不幸な転機をたどる可能性はもちろんあります。

100%安全なワクチンなんて幻想です。



しかし そのワクチンで

救われる命が沢山あることを認識してほしいです。


これまでの、経過をきちんとみていくと、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンはデメリットよりはるかにメリットが多いと私は考えています。


その上で、接種するかしないかは、日本では個人の自由です。


ワクチンを接種したくても、接種できない環境にはしてほしくないです。


===================
もりぞの内科 年中無休 (12/31 1/1 1/2除く)
糖尿病診療

院長 森園 茂明
TEL
093-611-5335 FAX0936115885


Twitter mixi Facebook

====================


ペタしてね