前述の通りkumamoto studyで、強化インスリン療法群が従来療法群より合併症が少なかった原因は、４回注射と２回注射の差だけではなく強化インスリン療法群が、運動療法と食事療法を比較的守ったために、合併症が少なかったと考えています。
従来療法群でも同様の運動療法と食事療法を守れば有意差はつかなかったのではないかと思っています。
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これまでの私の要点をまとめます。
２型糖尿病ではインスリン注射は２回注射より４回注射の方が良いですが、その差はそれほど大きくありません。
それより、食事療養や運動療法を行う方がはるかに大事です。
他の薬を追加で使ったりすることより２回注射でも４回注射単独より、良い治療ができると考えています。
人によっては(多くの患者さんで)、少ない注射回数の方が結果として良い事があります。
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もりぞの内科 院長 森園 茂明
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