2型糖尿病のインスリン注射は何回打ちがいいか?パート17(最終回) | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。

最後に、これはkumamoto studyを否定するわけではなく、インスリン自己注射は4回打ちの方が2回打ちよりもいいことは間違いではない事を繰り返し申し上げます。

完全にインスリン自己注射できて、食事療法や運動療法も比較的守れる患者さんは4回打ちの方がいいです。
しかし間食が多くて、ちょっといい加減な性格の人は2回の方がいいと私は考えています。

最近は、混合型インスリンの3回注射が、隠れたブームになっており、私も数人試しましたが中々悪くない印象です。

個々の患者さんに合わせて、エビデンスも踏まえつつ年齢、肥満度、生活環境、性格等を考慮してオーダーメイドの治療を行わないといけないというのが私の結論です。

長々と書いたブログ小説閲覧ありがとうございました。

次回は、「HbA1cは何%がベストか?」「食事療法や運動療法ができないんですけど。私は意志が弱いのでしょうか?」
「血圧の薬はなにがいいのか?」
等の連載を考えていますが、いつに掲載になるかは分かりません。